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森田療法と小グループワーク「囚人のジレンマ」

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックのリワークのご報告です。

本日は森田療法について行いました。森田療法とは、森田正馬によって考案された、日本独自の精神療法です。不安や恐怖を「あってはいけないもの」として「排除しよう」とすると、かえってそれにとらわれるという悪循環に陥ってしまいます。恐怖や不安はより良くより良く生きようとする欲望(生の欲望)と表裏一体のものであり、人間誰もが持っている自然な感情です。そこで、不安や恐怖をあるがままに受け入れながら、自分らしい生き方を目指していくというような考え方をします。

森田療法における精神交互作用とは、注意と感覚の悪循環で、ある感覚に対して、過度に注意が集中すると、その感覚はより一層鋭敏になり、その感覚が固着されることです。思想の矛盾とは、「こうあるべき」「こうあってはならない」と知性で感情をコントロールしようとする姿勢のことです。そして、思想の矛盾により、知的に感情を解決しようと構えれば、さらに精神交互作用が強まり、なくそうとすればするほど、堂々巡りの袋小路に陥る(「とらわれ」と「はからい」の悪循環)とされます。

そこで、本日は精神交互作用のおこる場面等について分かち合いました。

緊張しないようにしようと思うほど、緊張すること、不安に感じれば感じるほど、不安になること、焦りを感じれば感じるほど、焦ってしまうこと等、それぞれの特性、傾向について分かち合いました。また、様々な感情がありながら行動することができたケース等について、分かち合いました。

ネガティブな感情を抱えたまま、行動することは、大変なことだと思います。行動をとった結果だけでなく、そのプロセスを評価していくことで、自己肯定感を高めること等にもつながるかと思います。

小グループワークでは、囚人のジレンマを実施いたしました。2人の強盗が逮捕されたという前提で、刑事が2人にジレンマを伴う条件を提示いたします、その際にどのような行動をとるかについて、それぞれの意見を出し合いました。そして、囚人のジレンマから社会的ジレンマに話を広げ、駅前駐輪の問題、ポイ捨ての問題等、様々な社会問題についても検討いたしました。

自らの利益のみを求めると結果として悪い方向になってしまうかと思われます。ご自身を大切にしつつも他者の状況等を鑑みて、選択をすることが必要かと思います。

 

 

月間ミーティング(3月の振り返り)

 

みなさん、こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は3月最後のリワークということで、1ヶ月間の振り返りを行ないました。みなさん、今月も沢山のことに気づいたり、感じたり、学んだりされているようでした。

今月は、3月ということで、復職が近づいていたり、新しい年度ということで落ち着かなかったりしたようです。しかし、そういった落ち着きのなさや焦り、モヤモヤと折り合いをつけられたという人もいらっしゃいました。自己受容しながら、少しずついい感じに変化・成長されていることを実感することができました。

午後は、ブレイン・ストレッチということで、思考がやわらかくなるゲームをいろいろ楽しみました。

1ヶ月間の振り返りは、「今月はあまり参加できなかったなぁ」という人にもお勧めです。他の人がプログラムを通して、何を学ばれたのか分かるのでとってもお得ですよ!

感情のその奥

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワーク・デイケアのご報告です。

毎週水曜日の 自己洞察ワーク、今週は感情について取り組んでみました。「怒り」や「不安」 … その奥にはいったいどのような感情があるのでしょうか?

一見ネガティブとしか思えない類の感情の背後に存在するポジティブな側面に気づくことができると、そのネガティブな感情に振り回されないようになる一助となります。

・嫌いな感情とのつきあい方が聞けて安心した。スキーマと深い関係があるように感じた。

・ネガティブな言葉を使っていると辛いばかりだと思っていたがその裏にあるものを考えると良い意味もあっった。これから辛い時には言葉の裏を考えようと思った。

・今日のように不安がどこから来ているのかを考えると解決したり前向きになれると分かって良かった。

・意外でした。今までの自分をちょっと可愛いなと思えたのが大きかったです。

などなど・・今日もたくさんの気づきをシェアすることができました。

午後イチには 生活スタイルチェック今週は「くすり」でした。服薬もやはり皆さんにとっては大切なテーマです。服薬について今日は4つのテーマで検討していきました。 みなさんはご家族に「くすり、減らしたら?」な~んて言われた時、どのように感じ、反応しているでしょうか?

日常の、でもなかなか話せないテーマをこうして皆と話したり検討できることも、回復までのプロセスにある余計なストレスの軽減になりますね。

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認知行動療法について漫画仕立ての本で勉強中。絵があることでスッと抵抗なく頭に入ってもくるようです。

認知行動療法*ケーススタディ

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワーク・デイケアのご報告です。

毎週火曜日午前中は 認知行動療法 を実施しています。

今週はケーススタディを2件みなさんから事例を提供していただき、検討していきました。

*ケーススタディとはいえ、まるで先週の「ストレスあるある」のようで、2件とも同じような経験を私もしていてドキッとした。

*この事例は「考え方のクセ」とは程遠いだろうなと高を括っていたのに、ハッとさせられた。これを最初から自力で気が付くのは難しいので、こうして気付くコツを体験できて良かった。自分は要領が悪いので、同じように何回も繰り返して身に着けていきたいです。

などなど、みなさん深い気付きがたくさんあったご様子で何よりです。

先週・今週と、1件2件をじっくり皆で検討していくスタイルをとりましたが、いよいよ来週から4月・5月と2か月間「考え方のくせ」を1つ1つ自分自身のケースに当てはめて、じっくり丁寧に向き合っていきます。

この2週間よりは単純に、でも基本をしっかり、そして深く自分のクセに気付いていきましょう!

午後の<>では色を通して自分自身と向き合いました。

皆さん共通のとても大切なテーマを今日はこの4本を通して分かち合いました。

 

こちらは題して 大吉の光

復職支援プログラム(新しい職場になれる)

みなさん、こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。
今日は、復職支援プログラムとして、『新しい職場になれる』ということをテーマにワークを行ないました。

新しい職場に行くといろんな問題やストレスが発生しやすくなります。
そこで、新しい職場に行くと、どんな状態になりやすいのか、その心理メカニズムについて解説。
そして、新しい職場になれるための心構えや方法についてみなさんと話し合いました。

上記の写真は、様々な問題に対する対処をフィッシュボーン図を使って整理したものです。

たくさんの対応方法があることがわかり、不安がなくなるわけではないけど、

「なんとかなるかも」という気持ちを持つことができたと思います。

 

午後はSSTとして、分からないことを質問するときについて、
様々なシチュエーションを想定して練習しました。

聞きたい人が忙しそうにしているとき…
同じようなことを聞かないといけないとき…
怖い先輩や上司に聞かないといけないとき…

などなど。
怖いものは怖い。質問しにくいものは質問しにくい。
でもある程度、どんな反応が返ってくるか、そのときはどう対応したらいいか
想定していればなんとか乗り切れるもの。

とってもいいシュミレーションになったと思います。

内転筋を柔らかくし、強化するヨガ

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックのリワークご報告です。

金曜日のヨガは、内転筋を柔らかくし強化するがテーマでした。

内転筋とは、太ももの内側にある五つ筋肉の総称で、太ももの外側の筋肉とともに、骨盤を安定させる働きをします。

内転筋の衰えは、O脚になってしまったり、内ももの見栄えが悪くなってしまいます。

骨盤底筋のゆるみが原因となる尿もれにもつながります。

内転筋を引き締めると骨盤の緩みが整い、股関節を正常な位置に保つことができ、重心をとりやすくなります。

ですので、ヨガでは、バランスポーズが安定しやすくなります。
グラグラしにくくなります。

本日行った初心者の方にもにもやりやすいポーズは、
バッタコナアーサナで内転筋群を柔らかくし、セツバンダアーサナで、内転筋を強化しながら骨盤矯正につなげました。

内腿を意識しながらポーズをとってみてください。

アサーションIメッセージ

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックのリワークのご報告です。

本日は、アサーションについて行いました。

アサーションとは、自分も相手も大切にする自己表現のことで、自分の考え、欲求、気持ちなどを率直に、正直に、その場の状況にあった適切な方法で述べることです。自己表現には、非主張的自己表現、攻撃的自己表現、アサーティブな自己表現があります。時と場合、相手等によって、3つの自己表現を使い分けているかと思います。

本日は、アサーティブな自己表現の手段である、Iメッセージでの伝え方を中心にアサーティブな自己表現について行いました。Youメッセージで人にお願い等をすると、命令等と感じとられてしまう恐れもあります。

そのため、普段の自己表現の仕方を振り返り、Iメッセージで伝えたい場面についての分かち合いをいたしました。仕事の場面、友人との関係等、様々な視点からIメッセージを検討いたしました。

また、Iメッセージ以外にも、DESC法や認知面からのアプローチによる表現の検討等も行いました。

人に伝えにくいことを伝える場合やお願いする場合には葛藤と伴うことがあります。上手くIメッセージを活用いただけましたら、と思います。

 

その先にあるいい事は?

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワーク・デイケアのご報告です。

毎週水曜午前中の 自己洞察ワーク、今週は「チャンクアップ」というワークを皆で取り組んでみました。

これが手に入ると、その先にどんないいことがあるのだろうか?

そんな問いかけを繰り返していくと、自分が最も大切にしていることが明確になっていくワークです。

私達はどうしても目の前のことに右往左往してしまいがちですが、その右往左往している理由ってそもそもどこからやってきているのだろう?といった発想が身についていくのも、このワークの魅力の1つです。

午後イチには 生活スタイルチェック、今週は「運動」でした。

午後のメインは <個別ワーク> *Office* 集中トライアル 。  ★ 詳細&FAQ ★(ブログ)

今日は昨日の話から 「 ストレスコーピングリスト」を作成された方が多かったですね。一旦復職してしまったら悠長に作成している時間はないでしょうし、ストレスまみれになってしまった時には発想もそんなにしなやか・豊になれないことが多いです。ですので、ストレスを感じた時、まるでレストランのメニューでも見るかのように、自分をいたわるアラカルトメニューリスト を今の内に用意しておいてあげることは、とても大切な1つです。

みなさん、集中してコーピングの引き出しを作っていらっしゃいました。

認知行動療法*ストレスあるある

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワーク・デイケアのご報告です。

毎週火曜日午前中は 認知行動療法 を実施しています。

今日は「ストレスあるある」と題し、皆さんから実際にあったストレス場面を題材に出していただき、皆で検討していきました。

今日提供していただきましたお話も、それはそれは絵にかいたような「THE・ストレスあるある」のビジネスシーン。あまりにもあるあるな話でしたが、どんどんみなさんと一緒に気付きを広く・深くしていきました。

今日はたった1つの「あるある」でしたが、どの業界にも共通して聞くような「あるある」でしたので、皆さん自分自身にも重ねてながらの振り返りができましたね。

戴きましたご感想には、たくさんの気付きが記されていました。

「どれだけ自分も『べき』まみれだったか気が付いた。まるで自分のことのようだった。」

「『できること』と『できないこと』の識別 … そんな概念が今までなかったのでハッとした。」

「他人事だから客観的に振り替えることができたことによって、自分に置き換えてみた時に素直に『ああ、そういうことだったのか』と気付くことができて良かった。ダイレクトに自分自身のこととして向き合ったら、ダイレクト過ぎてまだ怖さや辛さの方が大きかったかも。」

「明日の個別ワークで『ストレスコーピングリスト』を作ろうと思います。」

… そんなお声もそれぞれ複数挙がっていました。

そうですね! ケーススタディ、それも実際の話をネタにして、他人事だから気持ちを楽に、でも真剣に … の取組みスタイルは、大きな気付きと成長をもたらすことが多いです。1人きりよりも皆と一緒に!今日もお互いに善き刺激を受け合いました。

これからも毎週火曜日の認知行動療法のエクササイズでは、決して「知ってる」だけで終わらせない というプログラムポリシーで、マラソンのように繰り返し繰り返し、手を変え、品を変え、さまざまな切り口から実際に使えるように身に着けていきましょう!

午後の<>では、第3週目恒例「アートヒーリング」でした。

今日は3名の方がアートにデビューされました。今日の感覚 … 忘れないでいられるといいですね☆

 

音楽鑑賞と自己表現

みなさん、こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は午前中は感性を磨くため、みなさんと音楽鑑賞をしました。私も普段は音楽は曲のほうにフォーカスしていますが、立ち止って歌詞を味わってみると、とても奥深いものが表現されていることに気づかされます。

何を伝えたかったのか、なぜこの言葉をチョイスしたのか、この歌詞や情景の裏にどんな心理描写が描かれていのか、などなど。限りある言葉の中で、アーティストごとの表現の工夫が感じられます。そうすると、何気なく聞いているときと、感じ方が変わってきて、いろんな想いがこみ上げてきます。

 

午後はその感性を活かして、午後から利用者さん同士でインタビューをしてもらいました。感性を活かしたコミュニケーションは、単なる情報のやり取りだけでなく、より深いレベルでの相互交流になります。10分という短い時間でインタビューして、3分にまとめて他己紹介してもらいましたが、それぞれに、豊かな世界があることを改めて実感しました。コミュニケーションの奥深さ、楽しさを実感することができました。