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考え方を広げてみる

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、認知再構成法に取り組む際の3つのスタイルをご紹介して、
皆さんそれぞれ一番やりやすいスタイルを選んでご自分のケースを実際に検討していきました。

・じっくり取り組んでいきたい
・ある程度丁寧に
・カジュアルにさらっと

どれであっても有意義な使い方ができるので
「コレならできる」「コレがぴったり」「これならしっくり」の感覚を大切にしていけるといいですね。

1回やって終わり、ではなくて
何回も繰り返してやってみる、の意識がとても大切です。

また、本日も先週に引き続き、ケーススタディを1件皆で取り組みました。
ご提供してくださったケースでは、

・「できごと」を具体的に探偵さんのように細かいところをいかに「情報として」盛り込めるかの大切さ
・「感情」に気付いていける大切さ(氷山に例えましたね)

・1つターゲットにする「ホットな思考」をどれにするかで展開が全然違ってくること(選ぶ大切さ)

をリアルに体感できたご様子でなによりです。

さて、今までは「認知」の部分に取り組んできましたが、
来月は3回にわたって「行動」の方に着目して取り組んでいきましょう。

「いま解決できる」ちから。

いつも考えているんだけど、どうにもならないんだよ

この世界からいかに脱却いける自分になるか
たくさんの要素をココロの引き出しに入れていきましょうね。

バウンダリ*こんな時どうすればいいの?

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では、ココロの境界線(バウンダリー)が崩れがちなケースで
どう意識していけばいいか、どうすればいいか、を皆で検討していきました。

様々なケースがある中で、本日一番反応があった
「がっかりされる・迷惑をかけたくないと思って(できない時に)何も言えない」ケースに
まず取り組んでみました。

本日でも実際に全く同じ展開で勤務先を休職したり退職したりされた方も複数いらっしゃり、
切実なあるあるケースでしたね。

自分 と あなた は ちがうひと(背景)

を前提とし、いかに相手にくっつきすぎずに
何がベストなのか、ということを、さまざまな側面から考えていきました。

このケース、もちろん、バウンダリーだけの問題ではなくて、
いくつかの意識ポイントが隠されていますが、
それらも踏まえて総合的に取り組み方を確認しました。

あるあるケースであるほど、7月プログラムで取り組む
自己肯定感、承認欲求のありか、メンタルが疲れてきた時に消息不明になる意識/台頭する意識
これらのテーマも綿密に絡んでくるんだなと体感できましたね。

また、
対人関係はひとりではできません。
逆にバウンダリーが壊れた人がズケズケ自分の領域に入ってくる時の対処法なども
検討していきました。

「言ってもいい」

ここが今まで自分の中に存在していなかった、と気付かれた方々も
とても多かったご様子でした。

引き続き、ストレス対処法の大切な1つ「ココロの境界線」を育てるべく、
向き合っていきましょう。

怒りと上手く付き合う・ドラマセラピー

今日は「怒り」をテーマにしたドラマセラピーを行いました。

 

「怒り」というと、少しネガティブな感情だと思われている方も多いかもしれませんね。

 

しかし、怒り自体は人間が持っている基本的な感情の1つであり、どんな人にもある感情なのです。

 

だから、まず、自分の中に怒りが湧いてきた時に、そこを受け入れてあげることが大事です。「怒り」という感情が湧いている自分を否定しないこと、そこに寄り添ってあげることが最初のステップです。

 

その時に、とっても大事なことは、「怒りと自分を同一化しないこと」なんですね。

 

ドラマセラピーでは、自分の中にいる「怒っている人」に対して「寄り添う人・共感する人」という立場をとって、自分の感情(怒り)に対して距離を持ちます。そして、声がけをしていきます。

 

「ああ、こんなことされたら、頭にきちゃうよね、わかる。わかる」

「怒りが湧いて当然だよね。よしよし、わかっているよ。」

 

同一化しないことで、感情にのみこまれずに、自分の感情に寄り添うことができます。そして、自分が感情を受け止めてあげることで、相手にそれをぶつけなくなります。

 

そして、その上で、怒りの裏側にある本当の気持ちに寄り添うワークを行いました。

 

ご存知の方もいると思いますが、怒りは二次感情でです。その裏には、大きく分けて3つの1次感情が潜んでいると言われています。

 

(1)悲しみ、落胆

(2)驚き、ショック

(3)不安、恐怖

 

「実は、ものすごく不安で仕方なかったんだよね。だから、怒りとして出してしまったけれど、本当は不安だったんだよね。よーくわかっているよ。」

 

「そうか、すごくショックだったし、傷ついたよね。それは、悲しいよね。だから、怒りが出たんだね。当然だよね。わかるよ。」

 

一次感情に気がつくことが2つ目のステップ。そこに寄り添って、共感してあげることが3つ目のステップです。

 

今日ご参加された方は「不思議ですね、自分の内側が落ち着きました」とコメントされていました。

 

そうなんです。

 

怒りを無理やり抑え込んだり、爆発させるのではなく、怒りに寄り添って共感していく方が、自分の内側も落ち着きます。そして、怒りと、上手に付き合っていくことは可能です。

 

頭だけでなく、身体でそれがわかるのが、ドラマセラピーの最大の利点だと思います。

 

来月も、第四土曜日の午後にドラマセラピーを開催します。演技力などは一切いりませんよ。初心者も大歓迎です!

 

ぜひお気軽に、ドラマセラピーにいらしてくださいね。

 

 

愛着スタイル☆美徳のテーマ

こんにちは。

南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

 

今日の午前中の自己理解では『愛着スタイル』について学びました。

 

今回は不安型、安定型、回避型の特徴や克服ポイントなどを紹介し、自身の傾向がどこに偏りがちなのかを考え、より良いコミュニケーションについて考えました。

3つの中でどれがいいのか悪いのかということではなく、自身のスタイルによって生きづらさを感じるなら、改善の余地があるかもしれない、または辛いパターンにならないために相手選びに慎重になってみる、などの方法を取り入れてみてはどうかということです。

安定型を目指したいとの感想が多かったです。

 

午後の『美徳のテーマ』では、それぞれに与えられたテーマに沿って、自分を振り返り、そのテーマを取り入れる必要はあるのか、すでに充分足りているのかなどを考えました。

自身を振り返る中でたくさんの気づきがありましたが、それを皆でシェアしました。

「人と褒め合うことができて良かった」などの感想がありました。

 

 

グループワークは、“まずは自分考えや思いを安全な場所で語ってみる”“人との関りに慣れる”などを体験したい方には最適な時間です。

 

※金曜のグループワーク人数によっては内容を変更する場合がございます。

認知を広げてみる

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、
ストレス場面の全体を見渡しつつ、ストレスの元になっている思考を1つターゲットにして
考え方を広げてみる・柔らかくするワークを実施しました。

皆さんは観客&「天の声」として参加し、
提供して下さったリアルな事例を皆で検討していきました。

いろいろな気付きがありましたね。

ストレスを感じた体験を「詳しく」観察するってどういうことなのか
浮かんだ考えって「本当にそれだけなの?」と流されないで向き合う大切さ
気付きを大いに邪魔する「ジャッジしてしまう」

他、実際に取り組んでみると 「 ああ、こういうことか」が理解できましたね。

リアルな気付きが一番身につく。
今回の皆さんの投票結果として、来週も引き続き、客観的に気付ける感覚を養っていきましょう。

★二本立て!★6月29日(水)卒業発表あります★

町田クリニック リワークプログラムからご案内です。

今月のプログラムカレンダーに掲載した「卒業発表」、予定通り開催します。

6月29(月)午後です!

今回は、復職されたばかりの方が、ご自身の経験を話してくださいます。
に加えて、復職間近の方が、もうお一人、立候補してくださいました。
というわけで★2本立て★です。

特に復職された方にうかがえる機会はなかなかないかもしれません。
ぜひ、ご参加ください!

個別フォローは卒業発表の後にできればと思いますが、時間が厳しくなることも予想されます。
開始時間が遅くなること、お一人の時間が限られることをご了承ください。

よろしくお願いします。

アサーティブにやってみました!

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、1か月取り組んできた、アサーションのテーマの総仕上げでした。
アサーティブな表現の仕方を理解し、具体的な場面を設定してセリフを考えてみました。

自分の思いを率直に表現する権利は、誰しもが持つものだとわかってはいるのだけど、、、
自分が苦手な思いをする場面にも、特徴があるようです。
日常会話にも、問題解決にも、アサーティブなコミュニケーションは役に立ちます。

後半では、診察や職場など、具体的な場面を設定して、自分が伝えたいことをどうやって伝えればよいのか、考えてみました。
いつものパターンだったらすんなり出てくるんだけど、、、
アサーティブとなると、どういう伝え方が良いのだろう?
小グループで話し合ってみると様々な視点からのアイディアがでてきました。

なかなかすんなり言葉が出てこないなら、セリフを作って準備しましょう。
実際に口に出して練習してみることがとっても大事です。
今日は、グループによって違う場面を選んでくださいました。
配役もさることながら、様々な伝え方、表現方法などがでてきて、思わず驚いたり、笑ってしまうことも。
結構リアルな演技力に感心した場面もありました。

たしかに、簡単には身につかないものかもしれません。
それでも、自分の尊厳を守れるのは自分しかいません。
相手の事情を考えていけば、自分の事情も伝えやすくなるはず。
自分のことを率直に伝える。少しずつ、トライしていきましょう。

★6月のプログラム

 

リワーク・デイケア プログラムカレンダー(PDF)

*ご利用にあたり、初回/再開の前に診察にて事前確認が必要です(詳しくは受付まで)
*状況によりプログラムを変更する場合がございます。予めご了承願います。
*10:20までに入室された方にはお弁当がご用意できます。

 

【 プログラムご案内】

リワーク部門)

月曜: 復職・キャリア・セルフケアプログラムなど
復職準備

火曜: 自己洞察ワーク・ソーシャルスキルアップ・ヨガなど
自己洞察ワークソーシャルスキルアップヨガ

水曜: コミュニケーション・個別フォローアップなど
コミュニケーション

木曜: 認知行動療法・個別プログラムなど
認知行動療法<個別集中ワーク> ★ 詳細&FAQ ★(ブログ)

金曜: グループワーク・復職支援・各種心理療法・ライフスタイルなど
実践チームワーク・グループワーク・復職支援

土曜: リワークフォローアップ
第1土曜:不眠の認知行動療法…睡眠に関する考え方や行動を見直すことで、睡眠を根本から見直し、不眠の改善を図ります。個人の特性を知り、ご自分に合った睡眠パターンを見つけていきます。
第2土曜:えじり心理師と語らうなんでもトークグループ…リワークで話しきれないこと、日常的なことなのだけど気持ちを吐き出したい、近況を話して「今の自分」のテーマを確認したい … なんでもOKのフリートークです。ゆったり語らっていきましょう。(聴いてるだけのご参加もOKです)

心の境界線を育てる6つの大切なこと

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日は「バウンダリー(ココロの境界線)」をテーマに
バウンダリーを育てる6つの大切なことに取り組んでいきました。

バウンダリーの感覚が育っていくと、
人間関係のストレスが軽くなったり、ストレスを引き寄せづらくなったりすると言われています。

ポイントの6つは、大きなくくり。
すぐにできること、じっくりじっくり育てていけること、
それぞれに細かなポイントが複数ありましたね。

今の自分にはどんな取り組みだったらできそうだったでしょうか。

バウンダリーは、メンタルが辛くなってきても、弱~くなってしましまうな
という印象があります。

元気な時には境界線を健康的に引けていても、
だんだん、辛くなるとともに、境界線感覚が脆くなり、
すごく相手の反応が気になりすぎてしまったり、
役に立っていないかも、という不安が強くなりすぎてしまったり。

自覚なく もろくなる
も、実は実はの「落とし穴」。

はっ!とされた方もたくさんいらっしゃったご様子でした。

 

また、バウンダリーを「何がブロックしていて引くことができていないのか」
ここも、とても大事なポイントなのですが、

今まで向き合えなかったものが初めてしっかりと向き合えた方、
深い気付きがあった方、自分の今までに納得できた方、
いろいろいらっしゃいました。

カラクリがわかれば、ココロの処し方も柔らかくなりやすいですよね。
客観的に観察もしやすくなります。

次回はバウンダリーに関するケースを具体的にやっていきましょう。
「じゃあ、どうすればいいの?」です。
身近なところから大切なエッセンスをどう発想していくか、身につけていきましょうね。

働くモチベーションはどこにある?

こんにちは。
南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

6月の月曜日は「復職準備」。再発予防のために整えたいリハビリポイントを絞り込んできました。
先週は、体調を崩した経緯の振り返りなどを通して、当時、何が起こっていたのか理解すること。
そして、そのなかで何がストレス原因になっていたのか理解することをやってみました。

この作業、大事なプロセスなんですが、苦しいですよね!
特に、最近の仕事の記憶って、辛かったことやしんどかったことの方が鮮やかで。
ともすれば、いやだったことばかり思い出すことになります。

なので今日は、まったく反対のことを考えてみました!
やる気スイッチを探そうということで、働くモチベーションを自分がどこから支えているかを振り返ってみました。

仕事をしていた時、いい時も悪い時もあったんじゃないでしょうか?
前の部署、前の会社、前の上司、、、、
プライベートの変化だって、私たちの働くモチベーションに大いに影響してきます。

その結果、、、皆さん、いろいろなことに気がついたようです。
ワークシートがどんどん埋まっていく様子をみていると、皆さんに振り返り力がついているのがとてもよくわかります。

来週から、こんな振り返りをベースにして、自分にとって持続可能な働き方がどういうものかを、いろいろな面から考えていきましょう!

次回は、また違う視点から「わたし」を知って働き方を考えていきたいと思います。
自分の経験を振り返ってみると、発揮できている力、あるんじゃないかと思います。
今は埋もれているだけ。もう一度取り出して見つけてみましょう。