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CBT*(ケース)仕事ができる人に委縮して

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、
プログラムに参加されている方のリアルなご相談を題材にして皆で検討していきました。
職場という環境に復帰してまだ数か月。
ここリワークに通われている方々のほとんどがこれから経験するであろう「数か月」です。

お仕事ができて、ガンガンやっている感じがして
はっきりモノは言うし、隙はないし …
そんな人が自分に向けて放つ一言は、相手にとっては取るに足らない一言でも
自分にとっては自分自身をすべて否定するのに十分な一言に聞こえてしまう・思えてしまう … 。
その人に対する苦手意識ができちゃった。

実際にご本人にお話をお聴きしながら、
どんなところに 「 考え方のくせ(自動思考)」が潜んでいそうかな?
「それってホント?」とツッコミを入れることができそうかな?

ひとりきりで考えていると、どうしても考え方が固まってしまいますが、
ここはグループの醍醐味ですね。
さまざまなアプローチで柔らかくなる発想が出てきました。

「自分自身の悩み事とたくさん重なっている所があった」
「実は自分もこれで休職に至ることになって … 」

本日も「自分と同じだ!」というご感想がたくさん寄せられました。

リアルなケースを検討する場は本当に貴重ですね。
みなさんそれぞれの現実に「今の自分にとって最適な距離感」をとりながら
時には客観的に、時にはぐっと自分と重ねていくこの時間は、
これからの現実に対応していける土台のかけらを育てていくようでした。

本当はこれだけを毎週やりたいくらい、です。

今月の振り返りと卒業発表、個別フォローアップ

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、盛りだくさんのメニューでした!
まず、4月最後の水曜日ということで、今月の振り返りを行ないました。
今月やったこと、気づいたこと、今後に役立ちそうなこと。
各自で振り返った後、みんなでシェアしていきます。
今日は、顔なじみのあるメンバーが多かったこともあるのか、時間が足りないほど和やかに話が広がっていました。
コミュニケーションって、とっても楽しいもの!ですよね?

それから、復職間近の方から卒業発表をしていただきました。
発表者の方の経験や実感が反映された発表でしたし、復職までの実際の試行錯誤がよく伝わってきました。
参加された方々も、同じことを感じていた!とか、具体的なプロセスがわかったとか、たくさんの共有ができました。

最後に、個別フォローアップでも、今、それぞれの方々が感じていること、落ち着いて話すことができました。
抱えている事情は人それぞれ。自分のおかれている状況が、人から見ると、まったく違って見えることもあります。
毎週1回、月曜日か水曜日にありますので、ぜひ、気軽に話に来てください。

グループで語り合うことで気づくこと、1対1で丁寧に話し合うことでわかること、うまく組み合わせていきましょう。

次回はGWのどまんなか。5月2日の月曜日になりますが、月間アクションプランになります。
今日の振り返りもふまえて、来月の行動計画を立てましょう!

自分の「大切」はどこにある?

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では「価値観ワーク」と題して
自分が何を「大切」にしているのか向き合っていきました。

人生、お仕事、パートナーシップ、車、おけいこ …
お題となるテーマは何でもOK。

選ぶとしたら何がポイントになるの?
その先にどんな自分がいてほしいから、それを選ぶの?

自分自分のハートに正直になって
理屈や条件も全部ぜ~んぶ取っ払って
ランキングをつけていきました。

大切に想うポイントの上位に対して今までなにひとつ取り組もうとしてきていなかった。
下位のどうでも良いことにずっと囚われてストレスを作ってた。
「自分を無視しているのは自分」の意味が体で分かった気がした。

などなど、今日もたくさんの気付きがあったご様子です。

強みと時間の使い方にも関係が?!

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、「わたしを知って働き方を考える」プログラム、その3とその4でした。
その3は強みについて、その4は時間の使い方について考えてみました。

強みと才能は切り離せませんが、才能は特別な人だけがもつ、特別な能力だと思ってはいないでしょうか?

初対面の人でも苦なく話せる、コツコツと同じ作業を繰り返せる、自分にとって当たり前のことに「強み」は潜んでいます。
人より秀でているかどうかで考えるのではなく、自分にとって苦もなく、当たり前にできるかどうか、で考えてみると「得意」なことがわかってきました。

強みの多い人になる必要はありません。
自分にとって当たり前にできるようなことを伸ばしていくこと。
逆に、苦手なことは無理をしないことで、自分にあった働き方を見つけることもできるでしょう。

後半は、「時間の使い方」をキーワードに、自分がこれまでにどのような時間の使い方をしてきたのかを考えてみました。
意識してみたことがなかった、「自分にとって」という考えを持っていなかった、などなど。
「時間は大切」と当たり前のように考えている(と思っている)私たちですが、意外と、意識して使っているとは言えないのかもしれません。

前半と後半は、まったく違う視点から考えましょう、と言っていたわりには、強みと時間の心地よい使い方には関連もあったりして、おもしろい発想もありましたね。
最後に、その大切な時間、意味づけをもった時間に、どんなことをどれだけいれていきますか?
と、優先順位のつけ方をかんがえてみました。
自分の時間を自分が意味を感じられるように使う、そのために、何をするのか「自分」視点で考えていきたいですね。

来月の月曜日は、リハビリの重要ポイント「再発予防」について考えていきましょう!

 

★4月27日(水)卒業発表 あります!★

町田クリニック リワークプログラムからご案内です。

今月のプログラムカレンダーにあります卒業発表、今月は予定通り開催します。

4月27(水)午後

一緒にリハビリに取り組んでいる方の経験がうかがえる貴重な機会です!
「生の声」本当に励みになりますし、活発な意見交換もできます。
ぜひご参加ください!

個別フォローは卒業発表終了後になります。
開始時間が遅くなること、お一人の時間が限られることをご了承ください。

よろしくお願いします。

内側の批判者との対話〜ドラマセラピー

自分にダメ出しする自分、自分に警笛を鳴らす自分……

 私たちは、自分の内側に小さな批判者(または警官)のような存在を住まわせていますよね。

「こんなことしちゃ、ダメじゃない!」

「また、やっちゃったの!なんで?」

こんな風に、攻め立てるように非難の言葉を浴びせかけてきたりします。

そして、この言葉が聞こえてくると、私たちは自己嫌悪に陥ったり、自分をボカボカ心の中で叩き続けてしまったりするわけです。

しかし、何故、自分の中から批判者や警察官が登場するのでしょうか?

彼らは、実は心配しているんです。

あなたのことを大事に思っているからこそ、心配しているんですね。

子供の頃、お母さんに「〜〜したの?やってないの?ダメじゃない!」なんて言われた経験はなかったでしょうか?

お母さんは、本当は責めたいわけではなく、あなたのことを、ただ心配していたはずです。まずい状態、危険な状態から、あなたを守ろうと思っていたんですね。

しかし、言葉としては、責めているような表現になってしまっていただけだと思います。

だから、邪魔にして追い払ったり、服従するのではなく、こういってあげれば、彼らの声のボリュームは少し小さくなるはずです。

「心配してくれているんだね。ありがとう。

でも、今は少し離れたところで見守っていてください。

心配してくれているのは分かっているけれど、少し声を小さくして、遠くから見守っていてください。」

参加者の皆さんは、それぞれ、自分の内側にいる「批判者」とドラマの中で対面し、ご自分の言葉で語りかけを行いました。

これは自分の心の健康を保つためにも大事なことです。

自分の中にある批判をゼロにすることはできなくても、その声のボリュームを小さくしたり、そこと少し距離を取ることはできるのです。

ドラマセラピーでは、それを頭ではなくて身体感覚で理解していくことができます。

次回のドラマセラピーは6月の第四土曜日に行います。(5月は一回お休みとなります。)

初心者、大歓迎!

演技力などは一切不要ですので、どうぞお気軽にご参加ください。

お会いできることを、楽しみにお待ちしております!

男女の脳☆名言の感想を語ろう

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

午前中の「相互理解」では、男性的な傾向と女性的な傾向を異文化として理解し、コミュニケーションを考えました。
生まれ持った男女の性差だけでなく、自身の傾向性として捉えてもらう中で、自身が想像していた傾向性とは逆のものが強く出ていることに気づいた方もいらっしゃいました。
お互いの傾向性を知ることで寛容さが生まれ、また、適切なコミュニケーションを考えることでよりスムーズで気持ちの良い会話ができることも事例を踏まえながら確認しました。

午後のグループワークでは、ある有名人の名言をいくつか用意し、グループごとに感想を語ってもらいました。
今回の狙いは、「率直な思いを伝える」ことです。ネガティブであってもポジティブであってもいいので、自分が感じたことを率直に話してみる練習をしました。

グループワークは、“まずは自分考えや思いを安全な場所で語ってみる”“人との関りに慣れる”などを体験したい方には最適な時間です。

※金曜のグループワーク人数によっては内容を変更する場合がございます。

★4月のプログラム

 

リワーク・デイケア プログラムカレンダー(PDF)

*ご利用にあたり、初回/再開の前に診察にて事前確認が必要です(詳しくは受付まで)
*状況によりプログラムを変更する場合がございます。予めご了承願います。
*10:20までに入室された方にはお弁当がご用意できます。

 

【 プログラムご案内】

リワーク部門)

月曜: 復職・キャリア・セルフケアプログラムなど
復職準備

火曜: 自己洞察ワーク・ソーシャルスキルアップ・ヨガなど
自己洞察ワークソーシャルスキルアップヨガ

水曜: コミュニケーション・個別フォローアップなど
コミュニケーション

木曜: 認知行動療法・個別プログラムなど
認知行動療法<個別集中ワーク> ★ 詳細&FAQ ★(ブログ)

金曜: グループワーク・復職支援・各種心理療法・ライフスタイルなど
実践チームワーク・グループワーク・復職支援

土曜: リワークフォローアップ
第1土曜:不眠の認知行動療法…睡眠に関する考え方や行動を見直すことで、睡眠を根本から見直し、不眠の改善を図ります。個人の特性を知り、ご自分に合った睡眠パターンを見つけていきます。
第2土曜:えじり心理師と語らうなんでもトークグループ…リワークで話しきれないこと、日常的なことなのだけど気持ちを吐き出したい、近況を話して「今の自分」のテーマを確認したい … なんでもOKのフリートークです。ゆったり語らっていきましょう。(聴いてるだけのご参加もOKです)

モヤモヤの泳がせ方

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、ぐるぐる思考・モヤモヤでメンタルが疲れ切ってしまわないように
モヤモヤをどう泳がしていき、振り回されないようになるかのレパートリーを増やしていきました。

さまざまなパターンの中には
「え?こんなのもアリなの!?」とびっくりするようなものもありましたね。
でも、意外や意外、
やってみると「あ、ホントだ」を体験できたりします。

いかに思考のドラマに入ってしまっているか
無意識に自分で設定している言葉の響きと定義の世界に操られているか

気付いて抜け出す糸口を
ココロの引き出しにどんどん入れていきました。
 

来週は「自動思考」に戻り、認知を広げて実践エクササイズをやりましょう。

自分をささえる心-自分をかたちづくる意識

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、2か月かけて取り組んできた「感情」のテーマの最終日でした。
感情をじょうずに扱えることは、効果的なコミュニケーションの大事な要素のひとつです。

今日は、「自分をささえる心」と題して、自尊感情を中心とした自分への意識について考えていきました。
「自」という字がついてますので、自分への意識や感情だとは思いますが、さて、「自尊感情」ってどのようなものなのでしょうか?
自己肯定感、自信、プライド、誇り、、、、考えてみると、似たような言葉がいろいろ出てきました。
何がどう違うんだろう?と疑問も生まれましたね。

そこで、自分がどんな基準で自分の価値をはかっているのか、それぞれの「自尊感情のはかり」を具体化してみました。
さらに、そのはかりに影響を与えているかもしれない、自分のイメージ。
そして、そのイメージを刷り込んでいるかもしれない独り言、も振り返ってみました。

ぼんやりとして正体が良くつかめなかった「自分への意識」を少しずつ、日常の自分の行動におとしこんでいったのですね。
そうやってみると、「自分はいくつものはかりをもっていたから、矛盾していたのかもしれない。」
「この言葉が、自分のイメージを嫌な気分がするものに、すりこみしていたのかもしれない。」
「やっぱり、正体は良くつかめないけど、自尊感情は高い方がいい気がする。」
と、それぞれの実感がでてくるようになりました。

そして最後は、皆さんを「ささえる心」は、どんな感じでしょうか?
自分を好きでいられる感じ、失敗しても大丈夫だよという感じ、安心して振舞える感じ、いろいろな感覚を振り返ってみました。

普段は半日ずつで区切るプログラムが多いのですが、今日は丸一日、1つのテーマにじっくり取り組んでみました。
疲れた~!とは思いますが、一日をやりきったという充実感は、感じられたかもしれません。

来週の水曜日は、毎月末の月間振り返りです。
後半は、復職間近の方の卒業発表も行います。ぜひご参加ください。