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リハビリのポイントと経緯の振り返り

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、復職や社会復帰へ向けて「働く力を回復する」ためのリハビリのポイントを考えていきました。

休職したり、ながく仕事から離れていると、やはりどうしても様々な機能がおやすみモードに入ります。
体調を回復して、日常生活が規則正しく、無理なく過ごせるようになったら、
次は段階をおって、はたらく力を少しずつ回復していきましましょう。

自分の今の状況を知っておくこと、復職準備が整った自分をイメージすることで、現在地とゴールの確認ができます。
その間をどう埋めていくかが、皆さんそれぞれ、まったく違ったリハビリの道筋です。
プログラムに加えて、個別フォローも活用しながら、このオリジナルな道を歩んでいきましょう。

後半では、それぞれの休職経験を、視点を広げて振り返ってみました。
仕事だけでなく、プライベートの状況、大きな出来事、日々の環境など、様々なストレスは足し算になって聞いてきます。
すこし手間はかかりますが、全体を振り返ることで、新しい視点がもてるようになります。

ハードなワークだった!ので、疲れたという方がほとんどです。
それほど疲れるワークを達成できたこと、そしてつらい経験を振り返ることができたことが、十分な成果ですね。
そのなかで、当時の自分をいたわる視点と本来の自分であればどうしたかったのかという視点をもてたでしょうか?

リワークフォローアップ

こんにちは。南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

リワークフォローアップは、これから復職される方々の疑問や不安に対して、既に復職された方々が経験を振り返ってアドバイスをしたり、復職後のコンディションを確認したり、みんなで意見を出し合ってフォローし合うグループです。

復職したら挽回しようと頑張りすぎてしまうかも…

周りにどう思われているか気になる…

まだ本調子ではないのに、元通りに働けると思われている…

自分は人より仕事量が少ないのに職場にいてよいのか…?

そんな不安や疑問が挙げられました。

みなさん、思い当たることがあり、自分もそうだったと頷かれていました。

今までの分を挽回しよう!きちんとしなくちゃ!と、つい力みがちになってしまうのは当然!でも、人よりも自分が一番自分に求めている、周りはそこまで求めていないのでは…?

仕事量は少なくても、いてくれることで確実に他の人の仕事量は減っている、戻ってきてくれてありがたいと思っている人もいるはず。

自分なら復職者のことを非難するより、大丈夫かなと心配して見守る。

会社はいてほしいと思っている。今は本調子でなくても、できることをすればいい。頑張りすぎてまた休むよりも、セーブして長く働き続けるほうがいい。

何かをしようとするのではなく、ありのままの自分でいればよい。

このような意見やアドバイスが得られました。

経緯や状況は異なっても、同じ経験をされた方々からの意見やアドバイスは、心に響くものがありました。

参加者からは、温かい言葉をもらって励まされた、これからも働き続けるために急がず大切にしていきたい、無理せずありのままでいればよいと思えた、語ることから学ぶことが多いなどの感想をいただきました。

参加者だけではなく、ファシリテーター(進行者)も、毎回みなさんからパワーをいただいています。みなさんで知恵を出し合って、心豊かに過ごせる毎日を作っていきましょう。

ume

ストレスケア①・非言語コミュニケーション

こんにちは。

南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

 

「ストレスケア」では、視覚、聴覚、体感覚、言語を使ってストレスを軽減する取組みについて考えました。

嫌な出来事を思い出した時に、映像で見えるのか誰かの声で聞こえるのか、居心地の悪さを感じるのか、など様々な感覚を使っていることに気づきます。

 

その感覚の得意分野は人によって違いますが、今日は視覚と体感覚を使ってストレスのケアする方法を体験してもらいました。

 

ストレスを感じつつも、リラックスしている状態を具体的に思い出していくと気持ちが楽になることが体感としてわかったとの感想がありました。

 

 

午後は、発話できるのは3回までと制限を設けた中で、新聞紙タワーを作成してもらいました。

2チームに分かれ、タワーの安定感と高さを競ってもらいました。

意思疎通は手ぶり身振りでなんとかできたようです。

 

 

金曜日の午後は、楽しみながらコミュニケーションを取るグループワークを中心に、様々な取り組みをしています。

 

※人数によっては内容を変更する場合がございます。

ストレスの全体を見渡す

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。
本日の<認知行動療法>では、「ストレスの全体像を見渡す」というテーマに取り組んでいきました。

本日は初めて認知行動療法に触れる方も多かった為、
認知行動療法の基本モデルのお話しを改めてお伝えした上で
自分自身のストレス体験とストレス反応の全体像を見渡してみました。

それはまるで自分の外側(体験・状況)と内側(反応)の地図全体を見るかのよう。

ストレス反応の中でも特にネガティブな感情に翻弄されている状態の時には
しっかり「全体像を見渡す」と意識していくことで

感情にそれ以上振り回されなくなったり、
自分のパターンに気づくことができたり、
物事をとらえるココロのフィルターにバランスが戻ってきたりします。

本日はこの「アセスメント」の極意ポイントも確認していきました。

客観的に見つめていくことで
自分を本当に苦しめている部分の実態を見つけられ、
それが「意外だった」と思われた方も多かったご様子です。

次回(18日)は、考え方を広げていく・柔らかくしていく方法に
改めて取り組んでいきましょう。

怒りと適応について考える

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、「怒り」を取り上げました。

怒りは、強いエネルギーを生みます。
自分が大切にしている何かを侵害しようとする脅威に対して生まれる感情ですから、当然ですね。
「怒り」は、自分にとって大切なものを守りたいからこそ生まれるメッセージです。

人それぞれ、大切にしていることが違うので、実は、怒りポイントは人それぞれです。
「自分にとって」であれば、相手にとっては違うのもやむを得ないですね。
その怒りが現実的なものか、冷静に見直すことで、本当に望んでいることに手を伸ばすこともできるかもしれません。

後半は、「仮面」というキーワードを使って、「適応する」ことについて考えてみました。

いろいろな感情の言葉をみると、自分が好ましいと思っている感情、苦手にしている感情があることに気づきます。
これはどうも、これまでに経験した「感情」と関連した出来事や言葉ともつながっていそうです。

「怒り」を好ましい感情って思う人いるんですか? この素朴な疑問!
他の方が「私、結構そうかもしれません。」 そのこころは?
「怒りを、行動のエネルギーにしている気がする。」 なるほど!
その変換装置ほしいねと、多くの方が思ったようです。

「仮面」は決して悪いものではありません。
自分が苦手に思っている感情を感じたり、受け取ったり、見たりすることを避けていることも少なくありません。
自分の本当の気持ち、思い、欲求がわかって、意識的に使い分けることができれば、案外、役に立つものかもしれません。

自己肯定感の誤解

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。
今月の<自己洞察ワーク>では、自己肯定感について取り組んでおります。

今日は「そもそも自己肯定感って?」をテーマに、
自己肯定感が低い時にはどういう状態になりやすいか、
また、自己肯定感についての「あるある」な誤解を整理していきました。

強みがある
他の人よりも何か秀でているものがある
今までになにか成功した経験がある
人に好かれている

だから自己肯定感が高くなる。

・・・実はコレ、大きく誤解されていることなのです。

今日は自己肯定感を1本の樹に見立てて、肯定感を構成する諸要素を検討していきました。

一番大切な 「 根 」
全ての出発点である 「 根 」

わかりやすく見えるものでは なかったですね。

午後の<ソーシャルスキルアップマラソン>では
「 欲しくないものを受け取らない 」 のロールプレイをやってみました。

守られた場の中でハートの「チクっ」に皆で笑いながら慣れていきましょう。

来週も困り事を起点にロールプレイをやっていく予定です。

股関節を柔らかく

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

本日のヨガは股関節を柔らかくしました。

仕事などで座りっぱなしの姿勢をつづけていると、骨盤の前側にある腸腰筋や、後ろ側の大殿筋や中殿筋も硬くなり、骨盤は後傾してしまうので、猫背や肩こり、腰痛になりやすいです。

股関節が柔らかくしておけば、しなやかな筋肉のおかげで骨盤が正しい位置に保てますので、ヨガで股関節まわりを柔らかくしておくのは大切です。

本日は、ヤモリのポーズ、スワンポーズ、プラサリータパドッタナアーサナ、などもとりいれ、色々な角度から柔らかくしました。

2月のアクションプラン-まずは現在地の把握から

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、2月のスタートということで、今月のアクションプランを考えました。
毎月のスタートにやっているプログラムですが、自分の現状を把握して、復職や復職、社会復帰にむけて、リハビリの計画をたてるためには大切なステップです。

月一回、「復職準備チェックリスト」を使って、自分のコンディションの変化をつかんでいきます。
これが、現在地、ですね。
そのうえで、自分が復職直前にこうなっていたいという状態をイメージすると、その間を埋めるのがリハビリになります。

今月は、復職間近の方々も複数いらっしゃったこともあり、今月の行動目標も、ポイントを押さえて絞り込めているようでした。
短い時間でしたが、「行動宣言」も兼ねて、小グループで話すと、様々な方向に話題も広がっていったようです。

実は結構、話す機会が少ないと、いざというときに口が動かないもの。
その意味でも、「話す」機会をもつことって大切です。
それを実感した方もいるようでした。

大切にされる自分づくり・皆の答えを予測しよう

こんにちは。

南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

「大切にされる自分づくり」では、自他ともに尊重しあえる関係づくりについて学びました。

優しく接すれば接するほど、相手から軽んじられて雑な扱いを受けてしまうのは何故なんだろう?

そんな疑問を一緒に考えていきました。

「自分のことをもっと大事にしようと思った」「適度な優しさを意識してみようと思った」などの感想がありました。

 

午後は、ライフスタイルで「運動」について話あった後、「皆の答えを予測しよう」というグループ対抗のワークを行いました。

「夏の食べ物といえば・・・・?」というお題に対して、スイカや素麺など様々なものが頭に浮かぶと思います。ただの思いつきではなく、いかにも皆が答えそうな答えを考えて、一斉に答える。

数あるお題に対し、答えの一致した数が多いグループが勝ちです。

その後も別のワークを行い、脳を使ったのでかなり疲れたと思いますが、笑うことでリフレッシュの時間になったのではないかと思います。

※新型コロナ感染症対策として、金曜日のグループワークは、予定を変更することがあります。

また、2月は感染予防として話言葉を使わないグループワークなどを取り入れる予定です。

場面の中に潜む自動思考に気づく

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

今月の<認知行動療法>では、考え方のクセ(自動思考)を1つ1つ丁寧に検討していきましたが、
最終週の今日は「あるある」なストレス場面の中に潜む自動思考を見つけていく形で
全体を振り返っていきました。

場面や文脈の中で「クセがここにある!」と気づいていくエクササイズ。
より実践的に「気付く」力を育てていきました。

来週からは全体を見渡す力、総合的に考え方を柔らかくしていく力を育てていきましょう。