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問題解決のブロックを見つめる

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、
自分自身を動けなくする「見えない壁=ブロック」を見つけ、
そのブロックに対して

どう考えていけば良いか
どう対処していけばいいか

を検討していきました。

実際に問題解決シートでワークしていき、
作業中に湧き上がってきた皆さんのリアルな「ブロック」。
それらをかき集めてみました。


今回も 出てきた 出てきた!
さまざまなココロの底からの 「 ぶーたれ 」 が☆

認知行動療法の本やHPなどをいくら読んでも動けない自分を
ジャッジするのではなく、

その本やHPなどには書かれていない、

実際に いまの自分が 動き出す には

何が・どんなプロセスが必要か ということを
ぶーたれ(ブロック)は
あますことなく、自分自身に教えてくれるのです。

「ここだよー」と。

 

こういう気持ちの時にはどうするの?
… をお伝えしていく中で

先週・先々週の神髄と、今のリアルの自分が
繋がっていったご様子でした。

ナニカを掴んだ皆さんの表情、とても印象的でした。

「はなす」ことと「きく」こと

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、コミュニケーションのなかでも大きな割合をしめる「はなす」「きく」をテーマにしてみました。

チェックリストを使って自分の話し方や聞き方を振り返ると、いろんな癖があることに気がつきます。
はっきり明確に伝えることや、相手の枠組みに沿って聞くこと。苦手意識にもいろいろあることがわかりました。

後半は「きく」ことをテーマにして、4つのモードでのきき方を実際にやってみました。
かなり過酷な指令もとんだのですが、実験だからと、皆さん頑張って取り組んでくださいました。
実際にやってみるとしんどいことも感じられるのですが、ふと日常に視点を移してみると、結構やってるかも?ということも多いようです。

モードの違いは良い・悪いではありません。正しい、間違いでもありません。
自分の意思で使い分けていけばよいものです。

今日は、どのモードにも共通する「きく」姿勢のキーワードとして、「相手に関心をもつ」ことが大切なんだという実感も生まれたようでした。

自分を制限しているもの

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では、「バウンダリーとHSP」の取り組みを基に
自分を制限しているものについて OK を出していきました。

スケジュールのお題としては、
「8つのOKを受け取ろう」ではありましたが、
なんのなんの!

自分自身のために 自分自身のことばで出てきたみなさんのOKは、
59個もありました。

総力を挙げて集めた傑作の1枚を、
次回、お渡ししましょうね。

生きた声での分かち合いの場面では、
みなさん、自分では出なかった発想を耳にするたびに
筆が動いていました。

「〇〇してもいい」

改めて 口に出してみると
改めて 「いいんだ」に向き合ってみると
改めて 仲間からその響きを伝えてもらうと

感じるものが ありましたね。

いままでこわばっていたものが
フワっと軽く柔らかくなった瞬間を迎えた表情が
今日もいくつも見受けられました。

午後の<ソーシャルスキルアップマラソン>では、
初めて参加された方が複数いらっしゃり、
とってもフレッシュな中で
さまざまな気付きを分かち合う時間となりました。

うぐっ っとくる瞬間をラクにしていく「肝」ポイントを今日も見つけることができましたね。

のんびり、笑いも入りながら、面白おかしく、でもポイントはしっかりつかみながら
来週もマラソンしていきましょう。

「頑張る」が抜けないとき

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワーク・デイケアのご報告です。

本日は月に一度のフリートーク<なんでもトーク>を実施しました。
春の嵐の中、お集まりの皆さんと
それぞれに今一番大切なポイントを分かちあうことができました。

今日一番みなさんの筆が動いていたなぁ、と
筆者が見渡して感じたテーマは、

ついつい全力で頑張ってやってしまう

… についての時でした。

ついつい頑張って全力でやってしまう。
気が付くと、疲れてぐったりしている自分がいる。
どうしたらいいか?

そんな分かち合いをしていた時のアイデアでした。

自分を変えようとしなくても
大丈夫でしたね。

自然体 と 強み

物事はニュートラル。
ほんのちょっと視点を増やしていけば、

弱点だ、と思っていたことが、
いま 使える 強み でもあることに
気付いていく事ができました。

頑張ってしまうのなら

「そんなときの頑張り方」の部分で、
みなさんの筆が一斉に動いていましたね☆

ちょっとした気づきの積み重ねを
また来月もみんなでやっていけますように … 。

あなたの愛着スタイル★人間コピー(グループワーク)

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

「あなたの愛着スタイル」では、自己の愛着スタイルを振り返って人とのコミュニケーションを工夫することを学びました。
恋人や親子など親密な関係を維持するために必死になったり、逆に親密になることを避けたり、人によって愛着スタイルが違うためコミュニケーションのパターンが変わってきます。
不安の大きい人は、毎日連絡を取りたいと思うかもしれないけれど、親密さを避けたい人は週に1回の連絡でちょうどいいと思っているかもしれません。
自分や相手のスタイルはどうなのかを知り、そこに苦しさがある時には、そのスタイルの変容を考えてみるのもいいかもしれませんね。

午後のグループワークでは、2つのグループに分かれ、それぞれ一人ずつ順番に、課題の絵を記憶して席に戻り、その記憶をもとに絵を描いていきます。
そうした行動を繰り返して1枚の絵を完成させました。
絵を描いている時は一切話すことはできないルールだったため、コミュニケーションは手ぶり身振りです。
絵を記憶して皆の前で描くなんて、とても緊張したと思います。
皆、プレッシャーを感じているようでしたが、そのプレッシャーに対して自分がどのような反応を示しているのかなどを冷静に振り返る機会にもなりました。
遊びを通して人前に出たり、他者とのコミュニケーションを取ったりして自分や他者の理解につなげ、また、場慣れしていくことを体験してもらいました。

※金曜のグループワーク人数によっては内容を変更する場合がございます。

行動モードのスイッチを押す<認知>

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

今月の<認知行動療法>では、行動に焦点を当て「問題解決法」に取り組んでおりますが、
本日は 行動しやすい・問題解決モードに入りやすい・ストレス対処能力が高くなる
「 認知 」を整えていきました。

メンタルが辛くなっていけばいくほど
狙ってしまう 「 大きな効果 」

そのカラクリにも触れながら、
実際には、どんな考え方・捉え方が
現実的な いまのじぶん を動かす力になっていくのか を
皆で検討していきました。

・今まで全くそんな感覚がなかった
・今までは真逆をやっていたことに気が付いた
・なんだか自分を変えなくても「これならできそう」と初めて思えた。不思議だ

などなど、たくさんの「びっくり」がありましたね。

実際に「やってみる」をやってみましょう☆

今日も話の端々に
「 ブロック 」「 トラップ(わな) 」 のポイントを挟みましたが、

ブロックだらけ で 阻まれまくり
トラップだらけ で ハマりまくり に気付くと、

だんだん皆さんの表情が

あ~ あ~ あ~ (やってるやってる)
なんだ、そういうことだったのか 

の表情に変わっていき、

苦手感や緊張が残る表情から、
「自分自身のナニカを思い出した」ようなを柔らかい・晴れやかな表情に変わってくのを
筆者側から見渡すのが
毎度この回の醍醐味だったりいたします。

引き続き、来週もブロックに対して、
どう浄化させていくか、どう対処していくかの智恵を
養っていきましょう。

来週は 正々堂々と みんなで ぶーたれていきますよ!

期待のずれをみなおしてみよう

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は「役割期待」をキーワードに、身近な人達との関係を考えてみました。

最初に、それぞれの対人関係を3つの円をつかって振り返ってみました。
いろんな人と、いろいろな距離感、いろいろなかかわりをもっていることに気づきます。
「みんな」と「仲良く」する必要があるのでしょうか? 改めて考えみましょう。

自分にとって関係性の近い「重要な他者」との関係から、私たちのこころは多くの影響を受けます。
だからこそ力にもなるし、ストレスにもなります。
切っても切れない関係だからこそ、たとえ嫌いな人でもインパクトを大きく受けるのはしょうがないことです。

その人達、あるいは遠い人達との関係をスムーズにする考え方のひとつとして「役割期待」という視点があります。
対人関係のすれ違いは、お互いの人間としての不一致からきているのではない。要するに、お互いの人間性の問題ではない。
あくまで「相手にどんな役割を期待しているか」が食い違っているから起こるのではないか?という視点です。

そう考えることで、相手を批判、攻撃することなく、期待の調整をすることができるようになります。
お互いに譲り合って、お互いに納得できる期待に調整できれば、対人関係の不和や不満は解消されていくでしょう。

そのためには、とにかく「言葉」を使って伝えあうことが必要ですね。
あいまいな表現、言葉を使わない表現、確認せずに思い込むこと、どれも自分の思いは相手に伝わりません。

相手には相手の事情があり、それに基づいた期待があるでしょう。
自分にも自分の事情があって、それに基づいた期待をしています。
お互いの事情をすりあわせて、妥当で現実的な期待として折り合いつけられると、少し楽になるかもしれません。

傷つきやすい人(HSP)

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日から火曜日の<自己洞察ワーク>では、
バウンダリー(心の境界線)とも関係の深い
HSP(Highly Sensitive Person ~ とても繊細な人、傷つきやすい人、気にしすぎてしまう人~ )
について4回にわたって取り組んでいきます。

今日はHSPの特徴と、よくある誤解を理解していきました。

今まで誤解そのものを抱えてずっと生きてきた
これは自分の弱さなんだ、
これはダメなことなんだ、
… そんな風に思い、自分を罰し、ずっと自分を責めてきた …

この蓄積が、自分を大事にすることを忘れ、他者の目が判断軸になり、承認欲求も強くなり …
どんどん辛くなっていくカラクリにも触れていきました。

今日のご感想には、

「 これ、まさに自分だ と思いました。」

多かったです。
… いままで 本当に辛かったですね。

 

HSP傾向が強いと、一度にいくつもの刺激があると辛くなってしまいます。
… といいつつ、
今日も情報量がたくさんでしたね。

この1か月で繰り返し、繰り返し、今日のポイントに触れていきながら
理解と洞察を深めていきますので大丈夫。
ゆっくりゆっくり、「自分サイズ」に噛み砕いて栄養にしていきましょう。

HSPなのかどうか、ということよりも、
辛さから守る工夫と対応の引き出しを持てているかどうか の方がとても大事です。

単純にメンタルが弱ってきても、
HSPの傾向と重なる状態が多くなってきます。

その時に、更に下がってしまう方向へいかないために
大切な「OK」はなにか?
来週はそんなテーマに取り組んでいきましょう。
(シリーズ途中からのご参加、大丈夫です)

午後の<ソーシャルスキルアップマラソン>では、
「 お誘いを断る 」 をテーマに検討してみました。

・表面的な便利フレーズ
・意識のあり方、捉え方、考え方
・そもそも

それぞれのレベルで気付くことがありましたね。
なかなか実生活の中で、赤裸々に実際の困りごとを話しながら
「どーすりゃいいのさ、こんなとき?」を
スキルとして検討できる機会はありません。

苦手意識があると、触れられない。
触れられないから、ずっと苦手。
… これでは勿体ないですね。

マラソンのように、週に1回、
ちょっとした知恵やセンスを耳に入れておくことで
自分の意識の中に「こういうもんか」の経験が溜まっていくといいですね。

来週はロールプレイ、やりましょう☆

ライフデザインに偶然と必然を活かす

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

3月の月曜日は、「キャリア」をテーマに考えています。
元の職場へ復帰するつもりの方にとっても、転職を考えている方にとっても、これからどう働いていくか、考えどころですね。
この時間を、働き方を見直して、これからを考える時間にしてみましょう。

今だからこそ、自分を再発見することが、これからの人生の可能性を広げることにつながるでしょう。

まず、ライフデザインの考え方を紹介しました。
私たちは、いつも多面的な役割を担っていますし、それらは、そのときどきで流動的に変化しているものです。
パッチワークをイメージして、これまでの人生を振り返ると、今、自分が求めている人生とは違った色分けになっていることが実感できました。
今日はほとんどの方が、以前は「労働」が大きかった。これからは「余暇」を大きくしたいと話していました。
もし「労働」がそれほどに大きいことを望んでいなかったのであれば、なぜそうなったのかを考えてみると、今後のヒントにつながりそうです。

後半は、自分にあったキャリアを見つけるために、「偶然」を活かす準備について考えてみました。
キャリア探索には、自分がすでにもっているリソースを活かすことが大切です。
そのうえで「偶然」の出来事を、どう取り込んでいくかで可能性の広がりが変わってきます。

これまでの経験を振り返ると、何かの「偶然」の出来事を経験していることに気づきました。
これまで、「たまたま」だと素通りしていたことも、そこまでの行動があったからこそ、記憶に残る経験として取り込んだと言えそうです。

皆さんの様々な「たまたま」から生まれたできごとを伺うと、驚きだけではなく、そこに至る必然性をも感じさせるものでした。
自分が何を望むかをわかっていて初めて、訪れる偶然が自分にとってのチャンスかどうか、決まるのかもしれません。

不眠に取り組む 認知行動療法

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

本日は、「不眠に取り組む 認知行動」6回シリーズの初回でした。

入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、日中の倦怠感など、成人のおよそ4人に1人が不眠に悩まされていると言われています。

不眠の認知行動療法では、睡眠に対する考え方や行動を見直して不眠の改善を図ります。

今日はまず、認知行動療法について学び、瞬間的に浮かぶ考え「自動思考」が感情や行動を左右することを確認しました。

皆さんは、睡眠に対しても「~すべき」「~ねばならない」という自動思考をお持ちではないでしょうか。

例えば、「6時間以上寝なければならない」「寝る前にスマホを見てはいけない」など、睡眠に対する自分なりのルールはありませんか。科学的根拠があるもの、そうでないもの、またはただの思い込みかも…

その思いに囚われて、余計不眠を悪化させていたり、苦しくなってはいないでしょうか。

皆さんから「〇時間寝なくてはいけないは確かにある!」「〇時間眠れないと焦ってしまう!」という声が聞かれ、「うんうん」と頷かれていました。

今後、皆さんの中にある思考のパターンに気づき、それらが本当かどうか検証して、新たな認知を構築して実践していきたいと思います。

今日は他にも、皆さんが日頃行っている不眠対策を挙げていただきました。ハーブティーを飲んで身体を温めたり、カフェインやアルコールを控えたり、入浴時間を調整したり、様々な取り組みをされていることがわかり、お互いの参考になりました。

参加者からは、睡眠に対して「~であるべき」という項目を自分でたくさん作っていることに気づいた、認知行動療法が不眠に活かされると知りぜひ取り入れたいと思った、睡眠パターンを客観視して改善したいなどの感想をいただきました。

来月までのホームワークは、睡眠ダイアリーを付けていただき、ご自分の睡眠状態と日中の支障との関係や、生活習慣と睡眠の関係などを把握していきます。

次回は、睡眠の基礎知識を確認し、不眠対策を見直して、改善策を実践していきます。また、新たに気づいた睡眠に関する自動思考を共有して、新しい認知を構築して行動に繋げていく予定です。

「不眠に取り組む 認知行動療法」は、毎月第1土曜日10時から12時です。途中回からの参加可能です。(6回シリーズであることはご了承ください。初回ご利用の前に診察にて確認が必要です。)

より良い睡眠を得られるように、皆で一緒に取り組んでいきましょう!