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リワークの使い方-働く力を回復しよう!

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

月曜日は、復職や転職、社会復帰に向けた準備につながる取り組みを進めていきます。
そのなかでも今月は、「リハビリのポイントをつかもう!」
リハビリと一言でいっても、何をどうしたらよいのか、とまどうことはありませんか?
今月は、ふたたび働き始めるまでに、何を整えていったらいいのか、自分のポイントをおさえていきましょう。

今日は、「働く力を回復する」ために、とりもどしておきたいポイントをつかみ、リワークをどう使っていけばよいかを考えました。

休職したり、ながく仕事から離れていると、やはりどうしても様々な機能がおやすみモードに入ります。
体調を回復して、日常生活が規則正しく、無理なく過ごせるようになったら、
次は段階をおって、はたらく力を少しずつ回復していきましょう。

皆さんが今に至った経緯も、もどっていきたい行先も、それぞれ違います。
ということは、リハビリしておきたいポイントも、そのための工夫も、本当に一人ずつ違うのです。
そのためには、個別に相談してカスタマイズすることも大切。
後半は個別フォローの時間だったので、そんな相談をした方々もいらっしゃいました。

来週は、ご自分のこれまでの経緯から、何が体調悪化の背景にあったのか、振り返っていきましょう。
辛い経験を思い出すことにもなるかもしれません。
だからこそ、家で、一人でやらずに、みんなのいる、外の場でやった方が、切り替えられることもありますね。

土曜講座 より良い人間関係を作ろう

こんにちは。南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

今回の「土曜講座」は2月に行った「自分を知り、自分に優しくなるプログラム」プラス、「他者を知り、より良い人間関係を築くプログラム」でした。

自分、または他者を1人選んで、書くことによって理解を深めました。

「自分、または相手のよいところ」はどこでしょう? と聞かれてパッと思いつきますか?

「よいところ」 = 「すごーく特別にできていること」って思っていませんか?

そんな突出しているところはないなぁ…

できないところならあるけど…

そうではありません! 毎日当たり前のようにしていることも十分「よいところ」なのです。

「よいところ」を60%できていればOKとして書き出してみると… 次々と出てきました。

習慣化している「家事」も、実は「よいところ」。家族に褒められなくても、十分賞賛に値します。

他者についても同様に、苦手な人、嫌な人と思っていても、実はよいところがあるものです。

また「努力しているところ」も案外多く、「困っているところ」は努力して最悪の事態にならないようにしていると気づきました。

自分の弱いところを知って、落ち込み過ぎたり、グルグル思考に陥らない予防も考えました。

相手の苦手な時間、場所、状況などを知り、衝突を回避したり上手く対応する方法も考えました。

みなさんからの感想は、

・自分を見つめ直す良い機会になった

・できていることに着目すると、自己肯定感を高められるのかと思った

・困ったところも書き出してみると、自分では気づかずに無意識に対処していると気づいた

・相手のよいところ、努力しているところがたくさんあり、少し相手の困ったところも小さく見えた

などでした。

「土曜講座」は毎月第1土曜日に、認知行動療法を中心に、日常生活や職場で役立つテーマを取り入れています。ぜひご参加ください。

睡眠障害☆アイディアを深めよう

こんにちは。

南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

 

午前中の疾病理解では、睡眠障害について理解を深めました。

睡眠障害といっても原因は様々です。また、睡眠障害といえば不眠を思いつく方も多いと思いますが、それだけでなく症状も様々です。

眠くなる仕組みなど基本的なことから、睡眠障害を引き起こす疾患までを学びました。

 

午後のグループワーク「アイディアを深めよう」では、今ある問題や改善の余地のありそうなものを議題にして皆でアイディアを出し合い、そのアイディアを否定するのではなく、どうやったら実現できるだろうかと考えてみました。

今回は「コロナ禍におけるペットブームと飼育放棄」についてです。

飼い方や飼うことによるデメリットを知らず、「かわいいから、癒されるから」という理由だけでペットを飼い、理想と現実の違いに驚いて飼育放棄する人が増えているといいます。

 

そこで「飼育放棄」を軽減させる方法についてアイディアを出し合ってもらいました。

 

ペットを飼うために資格制度を設ける、税金を課す、お試し期間を設ける、重い罰則を与えるなどなど、多くのアイディアが出ました。

 

グループワークは、“まずは自分考えや思いを安全な場所で語ってみる”“人との関りに慣れる”などを体験したい方には最適な時間です。

 

※金曜のグループワーク人数によっては内容を変更する場合がございます。

CBT*いまできるちから

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

今月の<認知行動療法>では、「行動」に焦点を当てて
「いまできるちから」を育てていきましょう。

よく「問題解決法」なんても言われているのですがね、

「いま」の状況
「いま」の自分
「いま」の障害・ブロック

をそのまんまとらえて「いま」動ける・動かせるところを動かしていけることが、肝になります。

この「そのまんま」の感覚、
ちゃんとわかってる・理解しているようで、
実は実は … なのデス。

今日も実際にワークをしてみると、いかにできていないかが分かりましたね。

「今の自分」とはどういう感覚なのか
「あ、こっちだった!」と体感できた方も多かったご様子でした。

自分じゃない自分・「そのまんま」じゃない時に 感じることになる<アノ感覚>は
「コレ、今じゃないんだ!」とセンサーが働くアラームでしたね。

ここ、とても大切な問題解決のための体感ですので、
来週も引き続き、みんなで確認していきましょう。

また、本日は手順の中で大切なコツ(ポイント)を6つ、皆で確認していきました。
この6つ、サラっと読み流されやすいのですが
「読み流されやすい」が、そもそも「できなくしている」トラップ=罠だったりするのですね。

そこをなぜ流しちゃうのか。
行動ー認知、本当に繋がっていますね。
皆さんにとっては意外過ぎる盲点、「え~~!? そこ!?」
この感覚、大事に拾っていきましょう。

 

来週は、更に今動けるようになる「パワーワード」にたくさん出会っていきましょう。
今日、とても素敵なご質問をお帰りがけにいただきました。

「パワーワードって何ですか?」

そうですね。そもそもその言葉がもつイメージの誤解(=足をひっぱる落とし穴)から
来週スタートできそうです。

本当に動ける言葉ってどんな言葉?
ココロの引き出しに、しっかり入れていきましょう。

★3月スケジュールの一部変更★

町田クリニック リワークよりお知らせです。

3月のプログラムに一部変更があります。

3月22日(火)14:15~「 色の呼吸  腹式-MF-脳よおやすみex” 」 (ヨガはお休みです)

(現在の3月スケジュールは改訂版になっています)

よろしくお願いします。

3月のアクションプランをたてよう!

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、3月のスタートということで、今月のアクションプランを考えました。
月末の月間振り返りとセットのイメージで、月初にやっている毎月のプログラムです。
どちらも、自分の現状を把握して、復職や復職、社会復帰にむけて、リハビリの計画をたてるために役立ちます。

最初に「復職準備チェックリスト」を使って、自分のコンディションの変化をつかんでいきます。
これが「現在地」ですね。
そのうえで、自分が復職直前にこうなっていたいという状態をイメージすると、その間を埋めるのがリハビリになります。

アクションプランをたてるには、できるだけ具体的な行動にするのがとても大事です。
具体化することで、取り組みやすくもなるし、できた/できないが明確になるので、モチベーションもつながります。

最後は毎回、小グループに分かれて、自分のアクションプランについて「行動宣言!」します。
一つでいいから、日々意識して、何かやってみる。
できたら、次をやってみればいいし、できなかったら、やり方を変えればいい。
その意識だけはもっていきましょう。

後半は個別フォローアップでした。
復職にむけた不安や焦る気持ちも、詳しくわかっていくと、自分なりに抱えられるサイズにしぼんできますね。

さあ、今月も。ゆっくり進んでいきましょう。

自己肯定感の誤解

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

今週と来週は、自己肯定感について検討していくのですが
そもそも
「 自己肯定感とは 〇〇〇〇 なものである 」と定義している中にある

誤解 を炙り出して、
「 実はそういうものじゃない 」と、認識を改めていきました。

皆に認めてもらっていなければならない
成功体験がなければダメだ
正しくあらねばならない
他の人よりも勝っている・秀でているものがなければならない …

これらをはじめ、さまざまな誤解に長い間苦しんできた方々が、今回も多いご様子でした。

自己肯定感を構成する要素を 「 1本の樹 」 に例えてみると
今まで必死にしがみついてきたことが、どんな要素だったのかを
振り返ることができましたね。

大きな樹に育てるために
あなたはどこにお水をあげますか?

樹がカサカサになってしまうから絶対やらないことを
私達は気が付かないまま、疑うことなく必死になってやっていたりするのですね。

肝の部分、引き続き自分自身の感覚にじっくり落とし込んでいきましょう。

2月の振り返りと個別フォローアップ

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、2月最後の月曜日ということで、月間の振り返りを行ないました。
今月やったこと、気づいたこと、今後に役立ちそうなこと。
各自で振り返った後、小グループに分かれてシェアしていきます。
それぞれの出したキーワードにピン!ときたら、「それ、どういうこと?」と詳しく聞いてみました。

毎回、違う顔ぶれが集まる当院のリワークでは、皆さんの状況も様々。
お互いに、やってみたことや、気づいたことなど、困ったことなど、和やかに話がはずみます。
ときには、家族以外の人と話したの、何か月ぶりだろう!と実感がこもっている方もいらっしゃいます。
それでも、帰りの顔はそれぞれ晴れ晴れ見えて、「話す」ことの大きさを感じられます。

個別フォローアップでは、それぞれ、今、感じていることや抱えている課題、今後へのもやもやなどを話し合いました。
抱えている事情は人それぞれ。自分のおかれている状況が、人から見ると、まったく違って見えることもあります。
毎週1回、月曜日か水曜日にありますので、ぜひ、気軽に話に来てください。

グループで語り合うことで気づくこと、1対1で丁寧に話し合うことでわかること、うまく組み合わせていきましょう。

今日の振り返りもふまえて、今週の水曜日は3月のアクションプランをたてるところから始めます。
その前にまずは、今月も頑張った自分をねぎらって。また次の一歩をすすめていきましょう。

大事にされる自分づくり☆異文化コミュニケーション

こんにちは。

南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

 

午前中の「自己理解」では、人から軽く扱われないための言動や心持を学びました。

例えば、謝らなくていい場面でやたらに謝りすぎたり、自分に余裕がないのに、他者へ過度に優しくしたりすると軽く扱われやすくなっていきます。

では何故、軽く扱われるようになってしまうのか、そんなことを掘り下げながら、自身の言動を振り返ってもらいました。

 

午後のグループワークは『異文化コミュニケーション』でした。

ある特徴を持った人物像が書かれているカードを1人1枚引いてもらい、引いたカード内容の人物になりきっ会話をしてもらいました。2人1組になり1人2分で自己紹介をしたり相手へ質問したりして特徴をつかみます。

会話の中で感じた特徴をシェアし、特徴の書かれたカードを読み上げて答え合わせをしました。

今回のワークは、人を観察し相手の文化を尊重すること、恥ずかしい気持ちを乗り越えることなどが中心でした。

 

グループワークは、“まずは自分考えや思いを安全な場所で語ってみる”“人との関りに慣れる”などを体験したい方には最適な時間です。

 

※金曜のグループワーク人数によっては内容を変更する場合がございます。

CBT*あるある事例「復職すればストレスだらけ」

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では
皆さんから実際にストレスに感じていることをテーマに出していただいて
皆で検討していきました。

リアルな事例は本当に実りが大きかったですね。
「思考を柔らかくしていきましょう」が目的のメインだったのですが、
最初の最初からポイントは登場しましたね。

★<事実>と<思考>の<区別>をつけよう★

*今の自分は<事実>の中にちゃんといるか?
*<思考の世界の中>にいることに気が付いていないのではないか?

これらの確認の大切さから
今日は皆さん一緒に体験できましたね。

いままでのプログラムで得てきた知識を
こうやって使うんだ、の感覚もつかめたご様子でした。

思考を広げていくのも
1人がふと閃いた発想が、その場にいた皆さんの発想へと育っていく

ケースをやっている一方で、
自分自身の出来事にもしっかり重ねて、

*この発想、自分にはなかったから今まで苦しかったんだな
*自分自身のこともすごく楽に思えるようになった。胸が軽くなったのを感じた
*いままでたくさんメモしてきていた! 人が言っているのを聞いて初めてリアルと繋がった

などなど、たくさんのリアルな気づきにも繋がったようです。

「あの出来事」だけではなく、
「アレも、コレもだ。思えばこれが自分の傾向なんだな。あ、そうか。」
客観的に気づいた時の軽やかさ、感じた方も多かったご様子でした。

大切なのは、専門用語ではなくて、リアルな気づき。
これを積み重ねていくことが、大切なこれからの土台になっていくのですね。

来月も、後半に引き続きその土台を作っていきましょう。
前半は行動療法…問題解決ができるちから・いま動けるちから を育てていきます。