Dr'sコラム

女性のキャリアと結婚・妊娠・育児 ~適応障害やうつ・不安をのりこえて

みなさまこんにちは。さいたま市の南浦和駅から徒歩1分の、心療内科・精神科の南浦和駅前町田クリニック:精神科専門医 町田なな子 です。今回は「女性のキャリアと結婚・妊娠・育児」をテーマに、分かりやすく解説します。

女性のキャリア形成とライフイベント

就職、結婚、妊娠、出産、育児、と女性のライフイベントは様々です。
高校や大学を卒業した時に思い描いていた人生プランとは異なることもおこるかもしれません。

女性のライフイベントに伴うストレスの度合い

育児は、授かったお子さんが健常児なのか生まれつきの障害をもつのか、発達特性をもつのか、によっても困難の度合いが異なります。また、母親が育児が好き(むいている)か、周囲のサポートがあるか、によってもストレスが左右されます。

女性の出産後のキャリアプラン
よく見られるパターンをあげています。5つめは一般的には「キャリア」とは言わないかもしれませんが、あえて書きました。

1時短・週2-3日の軽減勤務

2専門職・手に職系

3パートナーと平等に育児家事を分担し、互いに仕事をセーブ

4プチ起業・NPO型起業

5専業主婦

対策とは?

育児家事と仕事の両立は、実際ほんとうに大変です。学生時代と異なり、思ってもいないことが次々におこるものです。そんなときは、目の前の事実を一旦うけとめて、柔軟に対応するのがよいでしょう。ただ自分の手に負えないほど大変になったら、ぜひ家族や上司、保健師さんなどに積極的に相談しましょう。もちろん心療内科や精神科を受診して話をきいてもらうのもとても良い考えです。お気軽に相談してくださいね!

動画でも説明しています

知っておいていただきたいことをわかりやすくお伝えしています。ぜひ今すぐチェックしてみてくださいね。

本日の空き状況

本日、初診・再診枠に多少の余裕がこざいます。初診の方はお電話にてご連絡をお待ちしております。

ストレスでうつ病になる?原因と対処法~うつ病モデルから考える

みなさまこんにちは。さいたま市の南浦和駅から徒歩1分の、心療内科・精神科の南浦和駅前町田クリニック:精神科専門医 町田なな子 です。今回は「ストレスでうつ病になるのか?」をテーマに、うつ病の原因(発症要因)と代表的な発症モデル、そして今日からできるストレス対処法
を分かりやすく解説します。

うつ病の主な原因(発症要因)

うつ病は一つの理由で起こるわけではなく、さまざまな要因が重なって発症します。

  • 遺伝的要因:家族にうつ病の方がいるとリスクが高まります。
  • 脳内物質の異常:セロトニンやドーパミンが不足すると気分が落ち込みやすくなります。
  • 心理社会的要因:学校や職場でのストレス、人間関係の問題、孤独感など。
  • 身体的要因:出産や更年期、慢性疾患が引き金になることもあります。

うつ病を説明する代表的な発症モデル

代表的な発症モデルには、モノアミン仮説、HPA軸異常モデル、神経可塑性低下モデル、炎症仮説、そして
ストレス脆弱性モデルがあります。人はそれぞれ「ストレスをためるバケツ」を持っていて、
遺伝や性格、幼少期の体験によって大きさが異なります。小さなバケツの人は少しのストレスでもあふれてしまい、
うつ病を発症しやすくなります。一方で、家族や友人の支えや健康的な生活習慣といった「保護因子」があれば、
バケツに排水口がついたようにストレスがたまりにくくなります。


今日からできるストレス対処法

特に仕事と育児を両立する世代や、忙しい会社員、ワンオペ育児の方におすすめの方法です。

  1. 完璧を目指さない:「できる範囲で大丈夫」と考えること。
  2. 小さな休息をとる:深呼吸、音楽、短い散歩などでリフレッシュ。
  3. 一人で抱え込まない:家族や友人、専門家に気持ちを話すこと。

うつ病は誰にでも起こり得る病気ですが、正しい知識とセルフケアで予防と回復が可能です。
毎日の生活に小さな工夫を取り入れて、心の健康を守りましょう。

動画でも説明しています

知っておいていただきたいことをわかりやすくお伝えしています。ぜひ今すぐチェックしてみてくださいね。

午前:自己理解と対人関係向上 午後:SST/振り返りチェック

こんにちは。

南浦和駅前 町田クリニック リワーク報告です。

 

本日の目的は『自己理解を深め、対人関係を改善すること』

 

科学的にも根拠のあるツールを使って行いました。

まずは自己開示シートの作成。

ご自身を客観視できるようなシートになっています。

 

そして他者からのフィードバックを受け入れることで、自己認識を高めることができます。

 

フィードバックとは『評価』ではなく、相手を理解するためのやりとりです。

ルールを守りながら、行います。

 

対人関係の改善に向けたアイデア、気づきを得られたことと思います

少しでも心を軽くさせることに役立てられたならば幸いです。

 

 

午後のS.S.Tは振り返りチェックを行いました。

回復は直線的ではありません。

たとえスコアがアップしても、たまたま調子が良かった日かもしれませんし、

逆にスコアが悪化しても「一時的な揺れ」にすぎないこともあります。

 

大事なのは、点数の上下よりも・・・

「今の自分はどんな風に感じているか」

「どんな時に調子が良く、どんな時に落ち込みやすいか」を丁寧にみていくことの方がずっと意味があります。

 

 

以上、本日も豊かな気分で過ごすことのお役に立てたなら幸いです。

”好き”を育てていますか?

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

7月の月曜日は、”キャリア”をテーマに考えてきました。
今さらキャリアを考える?と言われても、、、と思うかもしれませんね。
一度仕事から離れられるこの一時期に、しばらく働いてみた経験をふまえて、改めて仕事との距離感を考えてみるのもよいかもしれません。

今月はいくつかのワークをやってきましたが、今日はRIASECの六角形モデルを使って、興味や関心をキャリアとつなげて考えてみました。
興味や関心の根っこは”好き”という自然な気持ちです。
だから、興味がないものはないのでしょうがないのですよね、、、、。

おもしろいもので、やってみると意外と、もともとの仕事が自分の興味や関心とマッチしていたんだ、と改めて気がつく人が多いのです。
今日も、何人もそういう感想をもった方がいらっしゃったようです。
今の仕事は興味があるといいきれないなぁという方ももちろんいますが、だからといって転職は早まらないで!

自分なりに、これまでの経験と照らして振り返ってみて、ああ、そういうことで今の仕事なんだ、と納得したり。
ああ、こういうところがしんどかったんだなと気がついたり。
そういう振り返りを通して、少しずつ、自分なりに”持続可能な”働き方に近づけていきましょう。

来月は”再発予防”について考えます。
繰り返さないために何ができるでしょうか? 大事な事ですね。
ゆっくり考えていきましょう!

★7/31の卒業発表はありません★

リワークプログラムよりご案内です。

7月31日(木)の午後は、卒業発表は行いません。
午後のプログラムは個別フォローアップだけになります。

よろしくお願いします。

パニック障害とは~症状、原因、対策~認知行動療法、アクセプタンス&コミットメントセラピー

みなさまこんにちは。さいたま市の南浦和駅から徒歩1分の、心療内科・精神科の南浦和駅前町田クリニック:精神科専門医 町田なな子 です。今日は、パニック障害とは?~症状、原因、対策~認知行動療法、アクセプタンス&コミットメントセラピー」を紹介します。

パニック障害とは?パニック発作とは?

突然の動悸や息苦しさ、「このまま死ぬのでは…」という強烈な不安。これがパニック発作です。本当は命にかかわる危険はないのに、体と脳が“非常事態”と勘違いしてしまいます。

パニック発作の原因(引き金)とは?

主に、身体要因、環境要因、原因(引き金)のわからないもの、リラックス中におきるもの、の4つに分けられます。

・過労、睡眠不足、カフェインなどの身体的要因
・満員電車や会議といった環境要因
・無意識の緊張や「失敗したらどうしよう」という思い
・帰宅してゆっくり食事をとっているときなど、緊張がふととけたとき

パニック発作の治療とは?

・急性期には、お薬による治療がとてもよくききます。
発作が出現した当初や、発作がなかなかおさまらないときは、薬物治療を優先してください。

・パニック発作がある程度コントロールできるようになってきたら、自分でできる心理的治療にぜひチャレンジしてみてください。以下に効果が高くて自分でもできるものをご紹介します。

  1. CBT(認知行動療法)
    「倒れるかも!」という思考を「実際は倒れなかった」と現実的に考え直す練習をします。
    そして、「死ぬかも、恐い!」という極端な考えと感情を、「死なない、大丈夫、安心!」という良い考えと感情でうわ塗りします。

  2. ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)
    不安を無理に消し去ろうとせず、「不安と共存しながらも、自分のやりたいことをする」という考え方で、パニック発作への不安と共存することを目指します。

パニック障害(パニック症)は、必ず乗り越えられる病気です。焦らず、少しずつ実践してみてくださいね。

動画でも説明しています

「パニック障害とは~症状、原因、対策~認知行動療法、アクセプタンス&コミットメントセラピー」について、知っておいていただきたいことをお伝えしています。ぜひ今すぐチェックしてみてくださいね。

https://youtu.be/_rKBHxH5uWw

私の取扱説明書

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では、まるで家電の取扱説明書のように
自分自身を「わたしをどうぞこのようにお使いくださいね」と表現してみました。

・意外と自分自身のことを分かっているつもりで分かっていないことが多かった
・他のことはちゃんと伝えていても、肝心なことが伝えられなかったから
 こんなに苦しくなったんだと当時の自分が理解できた
・大事なことであればあるほど、話しづらいと思った

などなど振り返りの時間もまた実りある時間となりました。

人に伝えるときに
自分自身のことが分かっていないと
なかなか的確に伝える事ってむずかしい。
本日は伝えるための「第一歩」にじっくり取り組めたご様子でした。

★8月のプログラム

 

リワーク・デイケア プログラムカレンダー(PDF)

 

*ご利用にあたり、初回/再開の前に診察にて事前確認が必要です(詳しくは受付まで)
*状況によりプログラムを変更する場合がございます。予めご了承願います。
*10:20までに入室された方にはお弁当がご用意できます。

★7月のプログラム

 

リワーク・デイケア プログラムカレンダー(PDF)

 

*ご利用にあたり、初回/再開の前に診察にて事前確認が必要です(詳しくは受付まで)
*状況によりプログラムを変更する場合がございます。予めご了承願います。
*10:20までに入室された方にはお弁当がご用意できます。

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