Dr'sコラム

パニック障害とは~症状、原因、対策~認知行動療法、アクセプタンス&コミットメントセラピー

みなさまこんにちは。さいたま市の南浦和駅から徒歩1分の、心療内科・精神科の南浦和駅前町田クリニック:精神科専門医 町田なな子 です。今日は、パニック障害とは?~症状、原因、対策~認知行動療法、アクセプタンス&コミットメントセラピー」を紹介します。

パニック障害とは?パニック発作とは?

突然の動悸や息苦しさ、「このまま死ぬのでは…」という強烈な不安。これがパニック発作です。本当は命にかかわる危険はないのに、体と脳が“非常事態”と勘違いしてしまいます。

パニック発作の原因(引き金)とは?

主に、身体要因、環境要因、原因(引き金)のわからないもの、リラックス中におきるもの、の4つに分けられます。

・過労、睡眠不足、カフェインなどの身体的要因
・満員電車や会議といった環境要因
・無意識の緊張や「失敗したらどうしよう」という思い
・帰宅してゆっくり食事をとっているときなど、緊張がふととけたとき

パニック発作の治療とは?

・急性期には、お薬による治療がとてもよくききます。
発作が出現した当初や、発作がなかなかおさまらないときは、薬物治療を優先してください。

・パニック発作がある程度コントロールできるようになってきたら、自分でできる心理的治療にぜひチャレンジしてみてください。以下に効果が高くて自分でもできるものをご紹介します。

  1. CBT(認知行動療法)
    「倒れるかも!」という思考を「実際は倒れなかった」と現実的に考え直す練習をします。
    そして、「死ぬかも、恐い!」という極端な考えと感情を、「死なない、大丈夫、安心!」という良い考えと感情でうわ塗りします。

  2. ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)
    不安を無理に消し去ろうとせず、「不安と共存しながらも、自分のやりたいことをする」という考え方で、パニック発作への不安と共存することを目指します。

パニック障害(パニック症)は、必ず乗り越えられる病気です。焦らず、少しずつ実践してみてくださいね。

動画でも説明しています

「パニック障害とは~症状、原因、対策~認知行動療法、アクセプタンス&コミットメントセラピー」について、知っておいていただきたいことをお伝えしています。ぜひ今すぐチェックしてみてくださいね。

https://youtu.be/_rKBHxH5uWw

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