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抑うつに繋がる考え方のクセ

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では
抑うつに繋がりやすい「考え方のクセ」について検討していきました。

有名なのは「白黒思考」「べき思考」ですが、
それ以外にも習慣になってしまって自動的にこの考え方が出てきてしまうようになると
とても苦しくなってしまうものがたくさんあるのですね。
本日は12個、ご紹介させていただきました。

自分自身のちょっとしんどかった出来事を1つ取り出して
その中に「考え方のクセ」、潜んでな~い?と振り返ってみました。

・やってる!やってる!全部やってる!!
・今までずっとこの考え方が「良い」と思ってやってきた。だから苦しかったんだ。。
・こんなに(複数のクセに)がんじがらめになっていたら、つらいはずだ。
などなど … 。

みなさん、自分自身のつらさのカラクリにアクセスできたようでしたね。
クセに気が付くだけで、ふと客観的になれたり
感情の渦にハマらなくてすむようになったりします。
これからも「ふと気が付く」が身につくように、
プログラムの中で繰り返し、繰り返し、みんなで自分自身を観察していきましょうね。

自分をささえる心-自尊感情ってなあに?

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今月の水曜日は、感情をテーマに、特に自分に向ける思いにフォーカスをあてています。

今日は、「自分をささえる心」と題して、自尊感情を中心とした自分への意識について考えていきました。
最初に聞いてみました。「自尊感情」って、日ごろ意識していますか?意識したことありますか?
皆さん首を振ります。さて、では、自尊感情って、どんなものでしょうか?ここからスタートでした。

自己肯定感、自信、プライド、、、、考えてみると、似たような言葉がいろいろ出てきました。
ありのままの自分を大切に思う、ラベリングされた価値、存在している価値、生きる力、、、いろいろな考えが出てきました。
そのどれも、自尊感情についてかかわってきそうです。
意識したことはなくても、なんとなくぼんやりとは思っているのかもしれません。

そこで、自分がどんな基準で自分の価値をはかっているのか、それぞれの「自尊感情のはかり」を具体化してみました。
さらに、そのはかりに影響を与えているかもしれない、自分のイメージ。
そして、そのイメージを刷り込んでいるかもしれないつぶやき、も振り返ってみました。
ぼんやりとして正体が良くつかめなかった「自分への意識」を少しずつ、日常の自分の行動におとしこんでいったのですね。

数人のグループに分かれて、考えや性格の違う人と話してみたり、違った経験をしてきた人と話したり。
いろいろなアイディアや考えに触れたことで、最初は???が沢山浮かんでいた皆さんの表情も、少しずつしっかりとしてきました。
何より、たくさん話して、疲れた!けど、楽しかった。
自分の考えを振り返ったり、見直したり。新しいことに気づけました。

普段は半日ずつで区切るプログラムが多いのですが、今日は丸一日、1つのテーマにじっくり取り組んでみました。
疲れた~!とは思いますが、一日をやりきったという充実感は、感じられたかもしれません。

来週の水曜日は、感情をテーマにした最後の回。
そんな自分へ向ける思いやりの気持ち、取り戻していきましょう。

とどのつまりは何のため?

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。
本日の<自己洞察ワーク>では、チャンクアップ/チャンクダウン という概念を通して
自分が本当に大切にしていることは何なのかを洞察していきました。

本日のみなさんの気付きだけで
1冊の本ができそうな …

深い気付き、大きな気付きも
たくさんあったご様子でした。

エレベーターのように、自分の考えのチャンク(塊)を上がったり下がったり
自由自在にシフトしていきながら、自分の「いまここやってる」を自覚していきましょうね。

働く力を回復しよう!-リワークの使い方

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今月の月曜日「復職準備」のプログラムは、リハビリのポイントを把握しよう!がテーマです。
休職や退職に至った経緯や背景、体調が悪化した要因って、本当に人それぞれで違いますよね。
何が、どう、自分にとってストレス要因になったのが、何が、どう、自分の体調に影響したのか。
これを知らないと、リハビリは始められません!

そこで今日は、復職や社会復帰へ向けて「働く力を回復する」ためのリハビリのポイントを考えていきました。

休職したり、ながく仕事から離れていると、やはりどうしても様々な機能がおやすみモードに入ります。
体調を回復して、日常生活が規則正しく、無理なく過ごせるようになったら、
次は段階をおって、はたらく力を少しずつ回復していきましましょう。

自分の今の状況を知っておくこと、復職準備が整った自分をイメージすることで、現在地とゴールの確認ができます。
その間をどう埋めていくかが、皆さんそれぞれ、まったく違ったリハビリの道筋です。
プログラムに加えて、個別フォローも活用しながら、このオリジナルな道を歩んでいきましょう。

これを具体的にするために、次回(さ来週)は、いよいよ、休職になってしまった経緯を振り返っていきます。
怖いですね。嫌な気持ちにもなりそうです。
でも、社会復帰への準備を整えるためには、どうしても必要なこと。
そういうときこそ、皆も一緒にやっているんだ、一人じゃない、と思って、一緒に取り組んでみましょう。
また次回、お待ちしています!

月に1度のなんでもとーく

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークデイケアのご報告です。

本日は月に1度の<なんでもとーく>を実施しました。
いつも本当にテーマは色々出るのですが、
今回はたまたまお仕事に絡んだお話が多かったです。

普段のリワークプログラムとはまた違った
臨場感あふれる職場での話の数々でしたが、
それでもやっぱりポイントの「軸」はいつものプログラムに戻ってこれましたね。

参加してまだ日が浅い方、卒業して日が浅い方、卒業して何年も経過している方、
それぞれのステージでの気付きが本日もあったようで何よりです。

メンタルのメンテナンスに、大切なことを思い出す為に、
みなさんここにいらっしゃる目的はさまざまです。
「いまの自分」を確認する場、上手に活用していきましょうね。

ストレスケア①★物の名前を考えよう

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。
午前中の「心理療法」では、聴覚、視覚、体感覚などを使ったストレスケアについて学びました。
不安感や緊張感の強い時にはどのような姿勢をしてどんな声のトーンで話しているでしょうか。
その姿勢や声のトーンにより不安や緊張を増幅させているかもしれません。
逆にいうと、不安感や緊張感などのストレスの負荷が多い時に、それらを必要以上に増幅させない姿勢や声のトーンもあるということです。
今回は心と体が密接に関わっていることを自身の感覚に集中して感じることができたのではないかと思います。
次回のストレスケア2では、より具体的にストレスにアプローチしていきます。

午後のグループワークでは、‘ペットボトル’‘インターネット’などの外来語を日本語にするとしたら、どんな風に言うだろう?‘プチプチシート’‘耳かきのふわふわ部分’よく見るアレに名前をつけるとしたら?といった具合に、いくつかの課題をまずは個人で考え、その後にグループで話し合ってもらいました。
正解を当てるのではなく、あくまでもグループ内で命名してもらうというルールです。
かわいい名前、かっこいい名前、理にかなった名前など多くの面白いアイディアが出て和やかな時間になったと同時に、他者を尊重しつつも自身の意見を伝えることを意識する時間にもなりました。

グループワークは、“まずは自分の考えや思いを安全な場所で語ってみる”“人との関わりに慣れる”などを体験したい方には最適な時間です。

※金曜のグループワークは人数によって内容を変更する場合がございます。

CBT*大切な「きづく」

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、

出来事や状況 と
それをどう 捉えた/受け取った/解釈した/定義した
その結果 どんな感情が起っているのか

この流れを1つの事例で検証した上で、
自分自身の実際の出来事で振り返っていきました。

モヤっとする
この状態を丁寧に見つめていくと
いろいろな具体的な感情が存在していましたね。

書き出すことで、今まで気付いていなかった
自分の感情だけでなく「考え方」も浮き上がってきた方、多かったようでなによりです。

次回は具体的に抑うつに繋がりやすい「考え方のクセ」に取り組んでいきましょう。
「ああ!やってる!やってる!やってるぅぅ!」
今から大合唱している光景が目に浮かびます。

本日も
自分だけじゃないんだ と気付いたことが大きかった
そんなご感想が複数ありました。
皆で気付いていくと、1人で気付くよりも
はるかに気持ちが楽に
はるかに多くの気付きが
あるのですね。グループで取り組む醍醐味です。

罪悪感と恥 -隠したいのは何?

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

9月の水曜日も、先月に続いて「感情」について扱っています。
特に今月は、自分へ向ける感情や想いについて、考えてみましょう。

今日そのなかで、「罪悪感」と「恥」を中心に取り上げました。

罪悪感や恥ずかしいという気持ちは、最初に生まれた感情を、自分がどうとらえているかが加わって生まれてきます。
この2つの感情には、自分への否定的な判断がかかわってきます。
ただ、何を否定的に判断しているのか、その「対象」が決定的に違うのです。

何を隠したいと思っているのでしょう?
それをじっくりと考えてみると、今自分が感じているのが「罪悪感」なのか?「恥」なのか?
それによっては、今後の行動も違ってきそうです。

後半では、そういう「隠したい」姿や思い、気持ちはなんだろう?
自分は日頃、どうやって隠しているだろうか?
そんな視点から、外向けの自分がかぶっている「仮面」について振り返ってみました。

どんなことでも、自分で意識して使っているなら、それは適応のためのツールとして役に立ちます。
でも、意識せずに、自分が何を感じているかもわからずに、自動的に行動してるとしたら、、、、?

今日は、「仮面がしみこむ」というとってもうまい表現がでてきました。
それくらい、当たり前に使っていたら、本音も仮面も、区別が難しそうです。

来週は、そんな自分の価値を、私たちは何ではかっているでしょうか?
自尊感情について考えてみましょう。
本当の意味で、自分をささえる思いに、気づけるといいなと思います。

ココロの貯金箱

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では、ココロの貯金箱をイメージしながら、
ココロの栄養、エネルギーがどのような状態か、
マイナスのエネルギーが溜まっちゃうのはどういうことが起こっているからか、
プラスの栄養をためていくにはどうすればよいか、
などを中心に皆で取り組んでいきました。

とてもシンプルであるが故に、逆にスルーされてしまっている
落とし穴やトラップ(罠)にも気づいていきましたね。

意外や意外、良さそうに聞こえる言葉が
ココロの栄養を削ぐ「ディスカウント」だったことにギョッとした方も
多かったご様子でした。

自分にとってココロの栄養になるかどうかは、
自分でしか分からないし
自分で決めて良かったのですね。

9月のアクションプランと個別フォローアップ

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

9月、最初の月曜日の今日は、今月のアクションプランを考えました。

そのためには、現在地を把握することが最初です。
「復職準備チェックリスト」を使って、働く力として回復しておきたいポイントをふりかえってみます。

毎月、同じことやるなんて退屈だな、、、と思うかもしれませんが、自分の現状をきちんとつかんでおくこと、大事です!
チェックリストで現状を客観的につかむことができ、すんなり受け入れることができたという方もいます。
やるべきことが明確になって、モチベーションが上がったという方もいます。

復職する、社会復帰するまでに準備を整えるには、一人一人の主体的な取り組みがどうしても必要です。
そのためには、現状把握と行動計画、そして、実際に行動することが大事ですね。

後半は、マンツーマンで皆さんのお話を伺う、個別フォローアップでした。
毎週月曜日か水曜日の後半に設定しています。
ご希望の方だけですが、毎回、多くの方々が利用しています。

自分なりに準備するとは言っても、一人でやるのとは違います。
一人ずつまったく違う復職や転職、社会復帰へのプロセス。
自分の場合は、どうしたらいいのか、ゆっくり相談しながらやっていきましょう!

今月の月曜日は、リハビリの第一歩。
休職経緯を振り返って、自分のストレスポイントや背景をつかむところから始めましょう。
人によってストレスになることも、実は違うのです。自分の経験をちゃんとわかること。
ここからスタートです!