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森田療法~精神交互作用と思想の矛盾


こんにちは。南浦和駅前 町田クリニックのリワークのご報告です。

本日は森田療法の理論の中で特に、精神交互作用や思想の矛盾について説明をしました。

精神交互作用とは、注意と感覚の悪循環で、ある感覚に対して、過度に注意が集中すると、その感覚はより一層鋭敏になり、その感覚が固着されることです。思想の矛盾とは、「こうあるべき」「こうあってはならない」と知性で感情をコントロールしようとする姿勢のことです。そして、思想の矛盾により、知的に感情を解決しようと構えれば、さらに精神交互作用が強まり、なくそうとすればするほど、堂々巡りの袋小路に陥る(「とらわれ」と「はからい」の悪循環)とされます。

そこで、本日は起こしやすい精神交互作用とあるがままに受け入れることについて分かち合いました。

緊張しないようにしようと思うほど、緊張すること、上手くやろうと思えば思うほど上手くいかないこと、眠れない時に眠ろうとするればするほど眠れなくなること等、それぞれの特性、傾向について分かち合いました。そして、あるがままを受け入れることは言葉では簡単ですが、不健康な感情を抱えたままである状態を受け入れることはなかなか難しいことかと思います。少しずつあるがままを受け入れていければ、と思います。

 

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