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印象と心理☆異文化コミュニケーション

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です

午前中の心理講座では印象が与える心理と人間関係について学びました。

人は話の内容よりも相手の声のトーンや表情、身なりなど非言語な情報から状態を判断しているといわれています。

例えば、覇気のない声でうつむきながら「元気です」と言われたら、どう思いますか?

その人の「元気です」という言葉よりもその態度や声のトーンなどを優先して「本当は元気がないのではないか?」と考えるのではないでしょうか。

こうした非言語情報が与える影響について考えていきました。

 

午後のグループワークは『異文化コミュニケーション』でした。

ある特徴を持った人物像が書かれているカードを一人一枚引いてもらい、引いたカード内容の人物になりきっ会話をしてもらいました。二人一組になり1人2分で自己紹介をしたり相手へ質問したりして特徴をつかみます。

最後に全員で感じた特徴をシェアしたり、特徴の書かれたカードを読み上げて答え合わせしたりしました。

今回のワークは、人を観察し相手の文化を尊重すること、恥ずかしい気持ちを乗り越えることなどが中心でした。いつもの自分とは別の人格を演じることで、気分が上がったり、あるいは自身の価値観に気づいたりしたようです。

 

金曜日は、作業や話し合いを通して、自身のコミュニケーションを振り返ったり、練習したりしています。

コミュニケーション:そもそもの話

こんにちは。
南浦和クリニックのリワーク報告です。

復職・社会復帰へ向けて考えたいことのひとつに「コミュニケーション」があります。
仕事を円滑にするにも、ストレス源を減らすにも、コミュニケーションについて理解しておくと役に立つことが多いでしょう。

今月の木曜日は、コミュニケーションのそもそもを見直してみる一か月にしたいと思います。
まず今日は「コミュニケーション」って何だろう?と、そもそもにたちもどってみました。

そもそも「コミュニケーションできた」というのは、どういう状態だと思いますか?
「お互いに意見が共有できた」「両方の情報を交換できた」
「お互いにスムーズにやりとりできた」「お互いの理解が深まった」などなど。

「お互い」とか「自分と相手」というキーワードは皆さん、含まれているようでした。
その一方「共有」「交換」「スムーズ」「理解」「共感」「関係づくり」、、、
様々なというキーワードがでてきました。

これらがそれぞれ、皆さんがコミュニケーションで目指していることなのですよね。
その一方で、皆さんそれぞれ、目指していることがこんなに違うということもわかります。
その目指していること、ハードル上がっていませんか?
そもそも、難しいことをゴールにしていませんか?

後半は、それを確認する実験をしてみました。
同じ情報を聞いているのに、表現されたことはまったく違っていました!ここまで違うとは!
お互いの枠組みがこんなに違うならば、いきちがうのも当たり前かもしれない。
そう!その理解が、コミュニケーションをここちよいものにしていけるはずです。

次回(再来週)は、「きく」ことについて考えていきましょう。
もちろん、実験もしてみますよ!

思わずやっちゃっていることが

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では
「感情回避と感情駆動行動」について取り組みました。
・・・なんだか難しそうな漢字の羅列ですね。

シンプルに表現しますと、
ネガティブな感情(不安、つらい、怖い etc.)をなんとかしようとして
無意識に思わずやっちゃっている行動のことです。

実は、気持ちをラクにしたくて思わずやっちゃっている行動が
実は実は更に自分の首をしめていくパターンがかなりあるのです。

今日の振り返りでは
「まさに自分そのものだった。」
「あまりにどんぴしゃりで見られているのかと思った。」
「当たり前だと思っていたけど違うことにショックだった。」
「カラクリが知れて気が楽になった。」

などなど、衝撃だったのだなぁ、と感じるコメントがたくさんありました。

「なんとかしよう」が実はストレスを維持させているなんて
おもいもよらなかったですよね。

 

さあ、お盆休みが明けたら、
「じゃあ、どうすればいいの?」に取り組んでいきましょう!

「なんとかしなくちゃ」に振り回されないで
「なんとかしていく」ちから。


みんなでつけていく大切な2週間にしていきましょうね。

自分が大切にしていることって何だろう

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では
価値観ワークを実施しました。

目の前のことで忙しかったりすると
自分が何のためにそれをやっているのかが分からなくなってしまう事があります。

まるで猫じゃらしにハマった猫のように
ついつい目先の対処や取り組みに夢中になってしまうと

本当に自分が大切にしたいポイントから
気がつくとどんどん遠ざかっていた … ということも少なくありません。

人生の流れと共に
確かに昔はそれに価値があったし大事だったけれども
今って…? あれ?もしかしてもう必要ないじゃないか!

そんな気付きがあった方も複数いらっしゃいました。

自分が大切にしていることを
あえてランキングをつけて全体像を見渡すことで
今どうしてつらい状態になっているのかを
洞察できた方も多かったですね。

 

この価値観ワークシートは、
水曜日の午後<個別集中ワーク>で
ご自分のタイミングでいつでも自由にワークができますように
道具をご用意しています。

仕事、転職先、パートナーシップ、趣味、人生、引っ越し先 …
テーマはいろいろ設定できましたが、
プログラム中に実施したテーマとはまた別のテーマで
じっくり再び「見える化」できるといいですね。

このワークシートを保存しておけば、
自分の変化にも気付く事ができます。
自分自身を整えるためにも、定期的に作ったり見返したりできますように☆

復職・転職、社会復帰する前に

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今月の月曜日は、リハビリのなかでも重要ポイント「再発予防」についてじっくり考えていきましょう。
同じ環境に戻っていく人にとっても、そうでない人にとっても、繰り返したくないという思いは共通しているもの。
会社側にとっても、皆さんに安定して長く働いてもらうために、重要視しているポイントでしょう。

今日の問いかけは「誰に、何を、どう、わかっていてほしいですか?」でした。

この経験を通して、自分についてわかってきたこともあるでしょう。
周囲に何を伝え、どう伝え、何を助けてもらうのか、何をわかってほしいのか、整理できているでしょうか?
再発予防の一つのかなめは、サポートを使うことなのですが、
改めて考えてみると、自分が何に困っていて、何を助けてほしいのか、よくわかっていなかった。
と、気づく方が多いプログラムでもあります。

復職や転職はゴールではありません。
次のステージのスタートです。
復職するために何をするか、ではなく、仕事に復帰した後の日々をどう過ごすかを目指して考えていきましょう。

復職が見えてくると、どうしたって不安や緊張とともに、張り切ってがんばろう!という気持ちもわいてくるものです。
復職にあたって、心に留めておきたいポイントをいくつかご紹介しました。
以前とは違うバーションアップした自分が、これから仕事との新しいつきあい方を考えるヒントになるかもしれません。

次回(さ来週)は、ストレスマネジメントのかなめ。自分のケアやサポートを発動するきっかけを探しておきましょう。

*当院の夏休み8/11(金・祝)~8/17(木)はリワークもお休みになります*

土曜講座 脳内改革 なりたい自分に近づこう

こんにちは。南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

今回の「土曜講座」は、“脳内改革 なりたい自分に近づこう“でした。

グルグル思考から抜け出せない、気分が落ちている、自己肯定感が低くなっているとき、負のループから
抜け出したり、やる気スイッチを入れたり、目標に近づくために役立つ方法を学びました。

あなたがやりたいことは何ですか?

80歳の私から今の私へどんなメッセージを送りますか?

もしあと5年後に死ぬとしたら、何をしますか?

今日はゆっくり時間をかけて、自分に問いかけて本当にやりたいことを探して、そのためには具体的に何をしたらよいか、今の自分に何が必要か、何から始めたらよいか考えて書き出しました。

書くことには、自分の気持ちを「外在化」して考えを整理したり、「見える化」して客観視して何がしたいのか方向性が見えてきます。また手を動かして書いているときは脳も刺激を受け、書かれた内容が記憶に深く定着します。書くことは脳や潜在意識に強く働きかけ、行動や思考を変えるきっかけになります。

みなさんからの感想は、

・休職してからなかなか明るい未来が描けなかったが、ワークとして取り組んでみるとやりたいことがどんどん浮かんできて、自分にはこんな欲があったのだなと発見した

・あと5年後とリミットがあると、やってみたいこと、やっておかなくてはと思うことが出てきた

・家で1人ではなかなかやる気が出ないので、今日書き出してみて外在化ができてよかった

などでした。

土曜日の午前中はリワークで、ゆったりと自分に向き合い、最近の状態を振り返ったり、新しい自分を発見する時間を過ごしてみませんか?

適応障害☆どの物語に共感?

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

午前の「適応障害とは」では、適応障害いう言葉は聞いたことはあるけれど、実際にはよくわからないという方や当事者として少し知識はあるという方まで様々な方がいらっしゃいました。

職場にありがちな適応障害では、負のスパイラルに陥る構造も併せて皆で確認しました。
うんうん、とうなずいている方も多かったです。

適応障害の当事者からは「状況や症状があてはまるので今後の参考になった」「環境調整をしっかりしていきたい」などの感想がありました。
適応障害の症状などを初めて知る方からは「今までうつ病と適応障害の違いがわからなかったけれど今回分かった」との感想がありました。

午後のグループワーク『どの物語に共感?』では、同じ空間を共有した4人が、それぞれ主観で感じたことを綴っている物語を読むところから始めました。そして、4人の登場人物の中から共感をできる人は誰かを話し合ってもらいます。
主観的な視点、客観的な視点など様々な考察をしながら順番を決めていくのですが、多数決を採用していないこともあり、グループ内で意見をまとめるのは難しい作業になりました。
そして、最後にグループごとに決めた順位その理由、話し合いが難航し点などを発表してもらいました。話し合いの際には、自分の意見を表明しつつ、参加者の意見を否定せずに聞くことを意識してもらいましが、笑顔もあり生き生きとした話し合いができていたと思います。

金曜日は、作業や話し合いを通して、自身のコミュニケーションを振り返ったり、練習したりしています。

CBT*「分かってるつもり」が落とし穴☆ソクラテス質問法

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、
ソクラテス質問法を身に着けていきました。

昔々の哲学者ソクラテス


「無知の知」
自分は知っているようで実のところ知っていない、ということを知る

とても大切な概念ですね。
今日もケースエピソードを元にみなさんで「それって・・・」とツッコミを入れてみました。

すっとぼけて聞いてみると
「あ、ほんとに分かってない!」と気づく。
深かったですね。

私達の認知がいかに「わかっているつもり」になって
一度にいろいろなことを頭の中で処理しているかを感じた1日になりました。

ソクラテスよ、降臨せよ!
自分が「あったりまえじゃん」と思っていることに対して
すっとぼけて問うてみましょうね。
「あっ!!」となった宝の瞬間のご報告、また聞かせてくださいね。

次回は「感情回避と感情駆動行動」です。
不安になりたくなくて思わずやっていることが、
どんどん自分のメンタルをきつくさせてしまっているカラクリ・・・
そんなスパイラルから脱却できるココロを育てていきましょう。

心を支える3人のメンター

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では
「3人のメンター」と題して
自分自身に大切な感覚を思い出す・取り戻すワークに取り組みました。

今の自分にとってメンタルを支える存在… 誰でしょうね?何でしょうね?
現実に生きている人間だけ、と限定する必要は全くありません。
ココロの引き出しにいつでも鎮座していてもらいましょうね。

7月の振り返りと個別フォローアップ

こんにちは。
南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、7月最後日。今月の振り返りをしました。

各自で一か月間を振り返った後で、2グループに分かれて話し合いました。
皆さんが1つ1つ、実際に行動してみた実感が、いろいろなかたちでシェアされます。
ほぼ毎月、皆から元気をもらえたという方が多い日でもあります。

後半は個別フォローアップでした。
自分が考えていること、困っていること、なんだかまとまらないこと。
誰かを目の前にして言葉にするだけで、絡まった糸が少しずつほどけてくる感触があるようです。
話題は決まっていなくても、話がまとまっていなくても大丈夫。
気軽に利用してください。

皆で話して広がること、個別に話して深めること。
方向性は違うのですが、どちらも大切なことです。
このどちらもうまく使っていただけると、より有効な取り組みになると思います。

8月の月曜日は、ずばり「再発予防」について考えていきます。
今後の持続可能な働き方を実現する上では、一番重要なポイントかもしれません。
広げて深めて、自分なりのやり方を考えていきましょう。