Dr'sコラム

月曜の朝に会社に行くのがつらい方へ

皆様こんにちは。南浦和駅前町田クリニックです。

皆さまの中に、月曜の朝に会社に行こうとすると吐き気や腹痛・動機がして出社がつらい、と感じたことのある方はいらっしゃいませんか?

休日は比較的元気にすごせても、月曜の朝になりいざ出勤しようとすると嘔気や腹痛・動機が出現したり、気分がひどく落ち込んで会社に行けなくなってしまう方がいらっしゃいます。このようなことは若い方からベテランの方まで、男女問わずよくあることです。この原因の一つとして、会社での慢性的な過労や人間関係などを背景として自律神経症状や抑うつ症状が出現している可能性が考えられます。自分ではそれほど重くない、すぐに治る、と簡単に考えて当初は何とか頑張って出社できていても、次第に身体症状が強くなったり、疲れやすさや落ち込みなどの二次的な抑うつ症状が悪化してしまうこともあるため、無理は禁物です。

症状がある程度軽ければ、働き方を工夫してもらい勤務を継続することができるでしょう。しかし一定程度以上の症状がある場合には、思い切って休職をしたほうがよいこともあります。ある程度の間お休みしてでもしっかり心身の調子を整えるほうが、長い人生においてプラスになることも多いものです。会社をお休みしている間は、起床と就寝、食事のリズムだけはくずさずにリラックスして毎日を過ごしてみてください。徐々に元の余裕をとりもどせることと思います。

いかがでしょうか。このようなことでお悩みの際には、ぜひ早めに職場の同僚や上司、保健師と相談したり、心療内科・精神科を受診してみることをお勧めいたします。くれぐれもお一人で抱え込まれずに、お気軽にご相談くださいね。

ドラマセラピー:自分に寄り添うということ

今日のドラマセラピーは、「自分に寄り添うって、どういうことだろう?」を考えながらワークを進めていきました。

 

まず最初にやっていただいたのは、二つのワークです。

「目の前の椅子に友達や大事な人が座っています。その人はとても苦しく困難な状態にあって落ち込んでいます。さあ、あなたは、どういうふうに接しますか?それをやってみましょう」

 

皆さん、優しい眼差しで接したり、言葉がけをされていました。

次に、こう伺ってみました。

 

「今度は、目の前の椅子に、自分が座っています。同じように、苦しく困難な状況で落ち込んでいます。さあ、あなたは、自分に対して、どういうふうに普段接しているでしょうか?」

 

すると?

皆さん、かなり先ほどとは違う様子です。

不思議ですが、人は他者には優しくできるのに、なぜか自分にはすごく冷たくって否定的で批判的になりがちなんですよね。

しかし、自分に冷たく否定され続けていると、どうなってしまうでしょうか?

ものすごく悲しくって、辛くって、傷が深まっていき、立ち上がることさえ出来なくなってしまいますよね。

これでは、まずいわけです。

 

 

こうした時に大事なことは、「ありのままの今の自分を感じてあげる、寄り添ってあげること」なんです。

「〜しなくちゃ!ダメじゃない!」といったジャッジを向ける代わりに、

「100点じゃないかもしれないけれど、あなたなりに必死なんだよね。うんうん、わかってるよ」と、

その自分をまるごと感じてあげること、言葉がなくてもいい、ただそこに一緒にいてあげることなんですね。

そして、「自分が楽になりますように。自分が少しでも幸せになっていけますように」と、優しい願いをかけてあげることです。

 

 

3つ目のワークでは、再度、自分が自分に対して上記の心持ちを持って接してみるということをしました。

「なんだか、変な力が抜けました。そして、子供の頃の様に、ほっとした気持ちになりました。」

「ああ、なんだか、ちょっとジーンとして泣きそうになりました。」

そんな声が参加者の皆さんから上がりました。

 

 

自己肯定感UPには、自分が自分に寄り添ってあげることが基本です。

ドラマセラピーの時間では、それを無理なく自然に進めていきます。

初心者大歓迎です!

来月も第4土曜日に行いますので、ぜひいらしてくださいね。

 

 

ビジネスマナー☆サイコロトーク

午前中のビジネスマナーでは、お辞儀の仕方から名刺交換のマナーまで、実践を交えて学びました。

もう何年も前に会社の新人研修で習った方、特に習うことなく過ごしてきた方、様々な立場の方がいらっしゃったと思います。

何気なく行なっていたお辞儀や名刺交換のマターを改めて意識して取り組むことで、よりスマートで爽やかな印象を相手に与えることができることと実践を通して知ってもらえたと思います。

 

午後のグループワークは、二つのグループに分かれ、それぞれグループで1から6まで話すテーマを決めてもらいます。

順番にサイコロを振って、出た数のテーマに沿って一人ずつ話をしてもらいました。

 

「旅行するならどんな国に行きたい?」「自分にとってのヒーローは?」などなど、楽しいテーマがたくさんあり、各グループ笑いあり、真面目な話ありと盛り上がっていました。

 

ここでは、自己開示と傾聴の練習になります。自分のことを話すこと、人の話に耳を傾けること、そしてどうしても話したくないテーマに対しては、勇気を出してパスをすることなどを意識してもらいました。

 

 

※金曜のグループワーク人数によっては内容を変更する場合がございます。

客観的になれる意外なきっかけ

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、先週に引き続き、抑うつ的な状態と深く関連のある「考え方のクセ」(自動思考)に焦点を当てて、取り組んでいきました。

「考え方のクセに気が付くことはすんなりできるのだけど、
じゃあ、それをどうしたらいいのかわからない。」

そんなお声をよく耳にします。

本通り、マニュアル通り、にやっているのに … できない。

そんなお声も。

自動思考に気付いた時、その思考と向き合おうとする時に
なかなかうまくいかない皆さんにとっては、意外に想うかもしれない
ちょっとした 「 自分への投げかけ 」 の大切さについて今日は体験していきました。

考え方を柔らかくしていく際に、
まずはジャッジをせずに、客観的に自分を観察することが大切なのですが、

頭ごなしに「ジャッジしない、ジャッジしない」と意識するのではなく、
自然とそのようなモードに入っていきやすくなる方が、ラクですよね。

今日はその大切な 「 投げかけ 」 を実際にしてみた時の感覚を体験を
皆で分かち合っていきました。

また、考え方を広げていく際の「ホント?」の切り出し方を
みなさんのリアルなご質問をもとに、検討していきました。

 

来週は、一旦「思考へのとりくみ」を脇において、
自分のストレス場面全体を見渡してみるワークに取り組みます。

ストレス対処力を育てていくにあたって、
この「見渡し力」は要の中の要!

来週もまた、しっかり取り組んでいきましょう。

★5月のプログラム

 

リワーク・デイケア プログラムカレンダー(PDF)

*ご利用にあたり、初回/再開の前に診察にて事前確認が必要です(詳しくは受付まで)
*状況によりプログラムを変更する場合がございます。予めご了承願います。
*10:20までに入室された方にはお弁当がご用意できます。

 

【 プログラムご案内】

リワーク部門)

月曜: 復職・キャリア・セルフケアプログラムなど 復職準備

火曜: 自己洞察ワーク・ソーシャルスキルアップ・ヨガなど ヨガ

水曜: コミュニケーション・個別フォローアップなど

木曜: 認知行動療法・個別プログラムなど  認知行動療法<個別集中ワーク> ★ 詳細&FAQ ★(ブログ)

金曜: グループワーク・復職支援・各種心理療法・ライフスタイルなど 実践チームワーク・グループワーク・復職支援

土曜: リワークフォローアップ
第1土曜:不眠の認知行動療法…睡眠に関する考え方や行動を見直すことで、睡眠を根本から見直し、不眠の改善を図ります。個人の特性を知り、ご自分に合った睡眠パターンを見つけていきます。
第2土曜:えじり心理師と語らうなんでもトークグループ…リワークで話しきれないこと、日常的なことなのだけど気持ちを吐き出したい、近況を話して「今の自分」のテーマを確認したい … なんでもOKのフリートークです。ゆったり語らっていきましょう。(聴いてるだけのご参加もOKです)

人間関係をこじらせているのは?

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

対人関係のなかで、いつも自分が繰り返している、後味の悪いパターンってありませんか?
決まった人や同じような場面で、そうとわかっているのに、つい繰り返してしまうパターン。
望んでもいないのに、どうして繰り返してしまうのでしょう?

もしかしたらそれ、「心理的ゲーム」を習慣的に繰り返してしまっているかもしれません。

隠された目的や心の奥に秘めた思いなどがかかわってくるので、なかなかやっかいなカラクリなのです。

最初は、うーん、どんなことだろう?と、皆さん、もやもや。
でも、具体的なプロセスや、そのからくりがわかってくると、、、

あー、やってる!!! あー、おとといのあれ! あー、ずっと困ってきたあれ!

いつも、当たり前に繰り返していることが多いので、なかなか、自分でも気が付かないのです。
心理的ゲームを繰り返す関係は不毛です。
まずは「ゲームの存在に気づく」ことが第一歩。

後半の卒業発表では、「怒り」に焦点を当てた密度の高いお話をうかがうことができました。
短期間でよくそこまで!と感嘆の声があふれました。
「怒り」ってやっかいなものですが、なくなることもないものです。
自分のことにおきかえて、考えるきっかけも作ってくださいました。

ありがとうございます。

私の取扱説明書

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。
本日の<自己洞察ワーク>では、「私の取扱説明書」を作成してみました。

まるで家電のトリセツのように、客観的に自分を観察し、
「このように有効活用してください」
「注意!故障の原因となります」
「メンテナンスはこうしてください」
「故障かな?と思ったら」
などなど、さまざまな項目で自分自身を説明してみました。

実際に小グループで仲間に説明してみると、
思いがけない質問がいろいろ投げかけられましたね。

えっ?
あれ? と思う質問も、数々出会ったご様子でした。

自分では伝えているつもりでも、
自分がイメージするようには「実は」伝わっていないこと。

自分でイメージしているつもりでも
「実は」それ自体もあいまいであったこと。

をはじめ、今日も皆さんの気づきの力を感じました。

一番自分にとって大切な項目が
一番口にできていなかった・伝えることができていなかった。

ということに気が付いた方も多かったようでした。

実際に書いてみる・伝えてみる・反応をもらってみて
初めて自分の何かが「外在化」できることもありますね。
今日得られたこの感覚を有効活用していきましょう。

ストレスは足し算で

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、復職や社会復帰へ向けて「働く力を回復する」ためのリハビリのポイントを考えていきました。

休職したり、ながく仕事から離れていると、やはりどうしても様々な機能がおやすみモードに入ります。
体調を回復して、日常生活が規則正しく、無理なく過ごせるようになったら、
次は段階をおって、はたらく力を少しずつ回復していきましましょう。

自分の今の状況を知っておくこと、復職準備が整った自分をイメージすることで、現在地とゴールの確認ができます。
その間をどう埋めていくかが、皆さんそれぞれ、まったく違ったリハビリの道筋です。
プログラムに加えて、個別フォローも活用しながら、このオリジナルな道を歩んでいきましょう。

後半では、それぞれの休職経験を、視点を広げて振り返ってみました。
仕事だけでなく、プライベートの状況、大きな出来事、日々の環境など、様々なストレスは足し算になって聞いてきます。
すこし手間はかかりますが、全体を振り返ることで、新しい視点がもてるようになります。

今日も、正直しんどかった、、、、という方がほとんどでした。
それほどハードなワークを達成できたこと、そしてつらい経験を振り返ることができたことで、今日のところは十分です。
その一方、振り返るだけでハードだったということは、客観的に振り返り、冷静に対処できるようになるには、もう少し時間が必要ということかもしれません。
少しずつ、自分のリソースをふやしながら、リハビリを進めていきましょう。

リワークフォローアップ

こんにちは。南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

リワークフォローアップは、これから復職される方々の疑問や不安に対して、既に復職された方々がアドバイスをしたり、復職された方が立ち止まってコンディションを確認したり、みんなで意見を出し合ってフォローし合うグループです。

「復職しよう」と思えたきっかけは何か?という質問がありました。

生活リズムは整ってきたけど… 働かなきゃと思うけど… まだかな… いつ働きたいと思えるようになるんだろう…? 復帰できるのかと思うとどんどん不安になってしまう…

みなさん、多かれ少なかれ、同じような思いを持たれている / 持たれていたようです。

復職された方からのお答えは、自然と働きたいと思えるようになる! ある時ふっと復職しようと思える! 必ずそう思える時が来る! という心強いものでした。

まだそう思えないのは、もう少し休んでいいよということです。焦らずゆっくりエネルギーを溜めましょう。

今日は他にも、復職に向けた訓練、職場で苦手な人と付き合う方法、頑張り過ぎているときの自分に気づくサインなど、様々な意見を交わしました。

今日の感想は、「みなさんも不安や焦りを感じていることが分かった」「今できることをして積み重ねていけばいい」「みなさんの悩みや解決方法が聞けて参考になった」などでした。

復職に関する不安や疑問を、同じ経験をしている方々と話してみませんか? ご参加お待ちしています。

五感とこころ☆苦手な人への対処法

こんにちは。

南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

 

午前中の「五感とこころ」では、五感が与える人への影響と実際にリラックスするための方法などを学びました。

視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚それぞれの感覚ごとに好きなものと苦手なものを挙げて、リラックスの妨げになるもの、リラックスを深めてくれるものなどを確認しました。

最後にアロマ精油を使用しながら皆でリラクゼーションを行い、リラックスを満喫しました。

「香りがあったのでいつもよりもリラックスできた」などの感想がありました。

 

午後のグループワークは、苦手な人への対処法を皆で考え、苦手なタイプの人をキャラクター化することで気持ちを楽にしていきました。

自分が苦手とする人物像の特徴などをまとめキャラクター化します。

その後、それぞれのキャラクターを持ち寄ってグループで話し合い、最強のキャラクターを作り、攻略法まで考えていきます。

苦手な人のことを思い出す作業はつらいことも多いです。

しかし、キャラクター化することで、客観視できる部分もあり、またユーモアを交えることで気が軽くなる効果が期待できます。

 

※金曜のグループワーク人数によっては内容を変更する場合がございます。