ADHDと睡眠障害・日中の眠気について
2018年06月24日
こんにちは、南浦和駅前町田クリニックです。
ADHDとは、注意のむらがある、忘れ物が多い、などの不注意症状や、落ち着いていられない、などの多動・衝動性症状があるものです。
カテゴリ:Dr'sコラム
2018年06月24日
こんにちは、南浦和駅前町田クリニックです。
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2018年01月14日
こんにちは、南浦和駅前町田クリニックです。
今日はベンゾジアゼピン系薬物(以下、BZ系薬)についてお伝えします。
ただどうしても依存のことが気になる方もあると思いますので、使用するときに注意したいことについて考えてみたいと思います。
BZ系薬は、特に長期に渡り使用した後に減薬する際に離脱症状を生じやすく、高用量の使用が結果として長期使用につながりやすい、短時間作用型のものほど離脱症状を自覚しやすいなどの特性があります。
ですので、BZ系薬を使う時には、なるべく長期的に漫然と使用しないこと、高用量にならないようにすること、短時間型の薬剤を重ねて使わないこと、などに注意するとよいでしょう。
また、症状が寛解した際には減薬を試みることも重要です。ただし急な減薬をすると離脱症状が強く出現するリスクが高まりますので、2〜4週毎にゆっくりと減薬するほうがよいですね。
当院ではBZ系薬の安全な使用を心がけています。BZ系薬のことでお悩みの方は是非お気軽にご相談くださいね。
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2017年10月09日
こんにちは。南浦和駅前町田クリニックです。今日はうつ病の職場に与える影響を国際比較で紹介してみたいと思います。
この影響は主に次の二つの指標で表すことができます。
一つは「アブセンティーイズム」(休職や欠勤による生産性の低下)、もう一つは「プレゼンティーイズム」(十分に回復しない状態で復職・就労していることによる生産性の低下)です。
世界の8カ国(ブラジル、カナダ、中国、日本、韓国、メキシコ、南アフリカ、米国)のうつ病による「プレゼンティーイズム」、「アブセンティーイズム」を比べた2016年の研究によると、一人あたりの年間のアブセンティーイズムによるコストが最も低かったのが韓国で(181ドル)で、最も高かったのが日本(2674ドル)だったそうです。一方で、プレゼンティーイズムによる一人あたり年間コストが最も高かったのが米国(5224ドル)とブラジル(5788ドル)だったそうです。またプレゼンティーイズムによるコストはアブセンティーイズムによるコストと比べて平均5から10倍高かったそうです。
以上の結果より、うつ病による職場への影響として特にプレゼンティーイズムのコストが高いこと、但し日本では各国の風潮とは逆にアブセンティーイズムによるコストが圧倒的に高いことが示されています。
当院では、休職中・再就労活動中の皆さんのために「リワーク」をご用意しています。職場で想定されるストレスへの対処法や継続可能な働き方の提案、自己洞察ワークや復職後の方との交流など、様々な活動を行っています。ご興味のある方はぜひいらしてくださいね。
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2017年07月20日
こんにちは、南浦和駅前 町田クリニックです。
今日は「不安を受け入れる」ことを「ACT」という視線からみてみたいと思います。
今までの心理療法、例えば「認知行動療法」などは「認知を変容させる」ことから行動変化を導くことに主眼をおいてきましたが、ACTでは「すべての体験~恐怖、不安、心理的痛みなど~をそのまま受け入れる」そして「自分が大切だと思う価値に向かって主体的に生きる」ことを重要なこととしています。
例えば、「仕事は誰にも文句をいわれないくらい完璧にしなければ」と思うあまりに職場でパニック発作をおこしてしまう会社員の方を考えてみます。彼・彼女には「仕事は完璧にしなければ」というとらわれ・こだわりがあり、「不安発作がおきたらどうしよう」という不安発作への恐怖と「発作がおきないようにしなければ」いう心理的回避がありますが、それらがさらに不安・恐怖と回避を生み、発作を増強させているという状態にあります。
ACTではここで、あえて不安をそのまま受け入れる、あるいはあじわう、不安を不安としてただ眺めている、という手法をとるのです。これにより徐々にですが、「受け入れる」ことをよしとする心構えがそだち、やがて不安発作そのものの軽減がみられ、最終的には発作があったことを忘れてしまうほどになります。
この「あるがままを受け入れる」という手法は日本古来の森田療法にも通じる方法ですが、単純なようでいて奥が深く、意外に有効でいろいろな症状に応用できますので、お悩みの方はどうぞ試してみてくださいね。そしてもちろん、困っている方は当院にお気軽にご相談くださいね。
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2017年06月15日
皆様こんにちは、南浦和駅前 町田クリニックです。今日は最近一般にもよく知られるようになってきたADHD(注意欠陥多動性障害)の治療薬についてのお話です。
ADHDとは、「計画を立てたり優先順位をつけるのが苦手」「つめが甘くて最後まで物事を仕上げられない」「約束や用事を忘れる」などの不注意の症状と、「落ち着いていられない」「待てない」「つい余計なことを言ってしまう」などの多動・衝動性の、どちらかまたは両方が小学校の高学年以前からみられて(ただし子供の頃に気づかれないことも多いです)、人間関係・学業・仕事での支障をきたしている場合に診断します。
非中枢刺激薬であるストラテラは比較的ゆっくりとしかし着実に、注意・認知機能を改善し、時に睡眠覚醒リズムや気分・不安にもよい効果が出ると言われます。一方で中枢刺激薬であるコンサータは不注意や多動・衝動性に対する確かな効果と、学業・仕事面での改善実績、および即効性が実証されています。全世界でのADHD薬の約7割のシェアを誇るのもその確実かつ早い効果によるものと考えられます。
ここで気になるのは、中枢刺激薬であるコンサータの心血管系に与える影響です。心拍数や血圧がごくわずかに上がるという作用は報告されているのですが、長期連用したときに重大な心血管系へのリスクにつながるのかについて、これまで数多くの追跡研究がされています。結論にはばらつきがありますが大まかに言うと、「心血管系のリスクがない方にとっては、重大な(致死的な)リスクの増悪は認められない」「ただし、重大ではない変化、例えば一過性の不整脈、脈拍上昇やその他の症状の発症頻度はやや上がる」とう報告が大多数を占めます。
いかがでしたでしょうか。ADHDとは正しく治療すれば、生活や人間関係、学業や仕事での達成度が大幅に改善するものであり、「そういう性格だから仕方ない」と放っておくべきものではありません。
薬の効果とリスクを正しく知って適切に使用すれば確実な治療効果が得られます。大人やお子さんのADHDでお困りの方は、どうぞお気軽にご相談くださいね。
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2017年05月16日
こんにちは。さいたま市南区の心療内科「南浦和駅前 町田クリニック」です。
「正常」と「病気」を分けるために便宜的に考案されたものがいわゆる「診断基準」ですが、実際のところは「正常」と「病気」は連続しており、様々な症状を内包する各「スペクトラム」として考えるほうが理にかなっています。
さて「正常」と「躁うつ病」にも同様のことがいえて、「単極うつ病」や「躁うつ病」の診断基準を満たさないものの、「双極性=バイポーラリティ」を持つスペクトラムが存在し、「双極スペクトラム」とよばれます。例えば、高揚しやすい性格、短いうつエピソードを繰り返している、非定型うつ症状がある、24歳以下で発症している、などのケースはそのスペクトラムに含まれます。
皆様が初診時に書いてくださる「問診票」や、再診の時に教えていただくちょっとした情報も、正しい診断とよりよい治療とケアを早期に提供するための非常に貴重なツールですので、今後とも情報交換を密にして、ていねいな治療にあたって参りたいと考えています。
「バイボーラリティ」が気になるとお考えの方は、どうぞお気軽にご相談くださいね。
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2017年04月23日
こんにちは。さいたま市南区の心療内科「南浦和駅前 町田クリニック」です。
愛する人との別れ、失業、大病、天災など、人生において避けることのできない困難な出来事というのは誰にでも訪れるものですが、その逆境を乗り越え回復する力を「レジリエンス」と言います。「精神的な抵抗力・回復力・適応力」といったところでしょうか。
同じストレスフルな状況にあっても、持ちうるレジリエンスの程度により引き起こされる結果~気分の落ち込みや痛みから、精神病の発病に至るまで~が異なることが報告されていることからも、レジリエンスを高めることがいかに重要かがわかります。
ただし、私たちは一人一人異なる遺伝子(=気質・体質)と異なるバックグランドとを持ち、違った生き方をしてきていますから、レジリエンスをどのように育むかという方法もまたそれぞれ違います。
レジリエンスを高めるための「ポジティブ心理学」を研究しているセリグマン博士(前・アメリカ心理学会・会長)がいくつか良い方法を提唱されているので、ここにご紹介させていただきますね。
1.信頼し助け合える友人や家族を持つ。
2.変化やストレスを人生の一部ととらえ、困難の先にあるものをみる。
3.現実的な目標を設定し、大きな山を一つ一つのステップに分けて進む。
4.問題から逃げずに何らかのアクションを起こす。
5.問題を「自分発見の機会」と捉え、物事を長期的な視野で考える。
6.自己肯定感を高め、希望的な予測を持つ。
7.楽しい活動やリラックスをして、自分の心身の声を聴く。
8.セルフヘルプ・グループ、本、ネットから情報を得る。
9.専門家の意見を聞く。
10.その他、いろいろ・・
いかがでしたでしょうか?少しでもご参考になれば幸いです。
私たち、町田クリニックのスタッフも、皆さまのレジリエンスを育むために少しでもお力になれればと思いながら日々研鑚を積んでおります。
お困りの方はぜひお気軽にご相談くださいね。
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2017年03月07日
こんにちは。さいたま市南区の心療内科「南浦和駅前 町田クリニック」です。
今日は「社交不安症」(社交不安障害:SAD)についてのお話をさせていただきます。
SADの方は、不格好に、間抜けに、またはみっともなく思われることをとても怖がります。人前で食事をしているときにむせる、ものを書いているときに手が震える、スピーチしているときに声がふるえて赤面する、などをおそれ、そういう状況を避けたり引きこもったりします。時に避けられない場合にはパニック発作を体験することもあります。
発症は典型的には10代半ばといわれ、生涯有病率は約10%です。女性>男性の有病率ですが、積極的に来院して治療される方は男性に多い傾向にあります。家族歴がみられ、遺伝的基盤があるといわれています。
もちろんそんなことはありません。発症初期には、今までできていたことができなくなることにショックを受けられ二次的にうつ状態になる方もあるのですが、心配ご無用です。
SADは治療反応性がとても良いので、治療を開始すればみるみるよくなり元の生活ができるようになる方が大半です。
少量のお薬でも十分奏功しますが、必要に応じて簡単なCBT(認知行動療法)やカウンセリングなどを併用すればさらに安定性が高まります。
SAD(社交不安症)でお困りの方、これを読んで「そうか、治療しよう!」と思われた方は、どうぞお気軽にご相談くださいね。(#^.^#)
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2017年02月12日
今日は漢方についての話題です。皆さんは漢方と聞くとどんなイメージを思い浮かべますか?
「依存性がない」「副作用が少なくて身体にやさしい」「ゆっくり効くので一か月は服用が必要」「体に合えばおいしい」などでしょうか。まさにその通り、どれも基本的にはあたっていると思います。
漢方もうまく使えばさまざまな働きをしてくれます。西洋薬のように「重い病態を一気に治す」ということはあまり期待できませんが、「症状を緩和して、生活しやすくする」ということが目的であれば、まさに漢方の出番!ということは少なくありません。
当院では、不眠、イライラ、元気がでない、めまい、便秘や下痢、などなどいろいろな症状でお悩みの方で漢方をご希望の方には、状況をうかがったうえで最もふさわしい漢方をオススメしています。もちろん保険適応内なのでお財布にもやさしいですよ。心療内科の漢方にご興味のある方は、どうぞお気軽にいらしてくださいね。
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2017年01月19日
こんにちは。さいたま市南区の心療内科「南浦和駅前 町田クリニック」です。
今日はCPAP(持続式陽圧呼吸療法)についてお伝えします。
SASとは、夜中寝ている間に呼吸が浅くなったり止まったして酸素を体の中に十分にとりこめないために種々の障害をひきおこす病態です。主な症状としては、「夜中にいびきをかく」「何度も目覚めてぐっすり眠れない」「起きたときに頭痛がして眠い」「睡眠時間は確保しているのについ昼寝してしまう」などがあります。重症の場合には、脳卒中や心筋梗塞などの心血管イベントリスクが格段に高まって生命リスクも出てくるため、放っておくわけにいきません。
治療法としては、減量して気道の圧迫を減らす、マウスピースをはめて気道を確保する(条件に合致する方に限られます)、などのほかに「CPAP(前述)により寝ている間中しっかり呼吸できるようにする」という方法があります。CPAPに慣れてきて違和感なく夜中装着できるようになると、朝のすっきり感が出て頭痛や倦怠感もなくなり、集中力も高まるなどとても良い効果が生まれます。
当院では、自宅でできるSASの簡易検査と、CPAP適応とされた方へのCPAP療法を行っています。CPAP適応とされるには、簡易検査でAHI(無呼吸低呼吸指数)が40以上か、終夜脳波にてAHI=20以上であることが必要です。簡易検査でAHIが20以上で40未満の方には、終夜脳波ができる近隣の施設をご紹介しています。
「家族から最近いびきをかいていると言われる」「なんだか朝眠くて集中力が落ちてきた」という方は、一度SASの簡易検査を受けてみませんか?当院受付・048-764-9797までお気軽にお問合せくださいね。
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