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ギリギリまで動けない、大人のADHDと「先延ばし」の脳科学

Dr'sコラム

こんにちは、精神科医の町田なな子です。 今回は、大人のADHDについて、お伝えします。

「やらなきゃいけないのに始められない」「締め切りギリギリにならないとエンジンがかからない」とお悩みではありませんか?大人ADHDの方に多いこの「先延ばし」は、意志の弱さや怠けではなく、脳の特性が深く関係しています。

1. なぜギリギリまで動けないのか?

先延ばしの原因には、計画や実行を司る「実行機能」のつまずきがあります。また、ADHDの脳は「遠いご褒美」よりも「目の前の刺激」に反応しやすいため、締め切り直前まで課題の緊急性を実感しにくい特徴があります。さらに「失敗したくない」という不安を避ける感情反応も影響しています。

2. 「もっと頑張る」ではなく課題を小さくする

気合いで乗り切ろうとするのではなく、脳が動きやすい形に工夫することが大切です。「確定申告をする」などの大きなタスクは、「必要書類を出す」「ページを開く」のように分解し、一歩目を小さくしましょう。目標時間を「今日の15時まで」と近く設定するのも効果的です。

3. 自分を責めず、環境と仕組みを整える

先延ばしは性格の問題ではなく、注意や時間感覚、感情の調整など複数の要素が重なって起こる現象です。自分を叱るのではなく「まず5分だけやる」など、動き出しやすい仕組みを作っていきましょう。お薬での治療と行動の工夫を組み合わせることも有効です。

【大人のADHD】なぜギリギリまで動けない?「先延ばし」の脳科学について、動画でも解説しています

動画でもわかりやすくお話ししています。ぜひチェックしてみてくださいね。

 

この記事を書いた人
町田なな子

 
略歴)
東京都出身
信州大学医学部卒業
東京医科歯科大学医学部大学院卒業 同附属病院にて初期研修
東京都医学総合研究所にて事象関連電位をテーマに博士号を取得
東京都職員共済組合青山病院・東京都立豊島病院・
東京都長寿健康医療センター・久喜すずのき病院等の勤務
医療法人七星会 南浦和駅前 町田クリニック院長
南浦和東口心療クリニック 統括院長

資格)
医学博士
精神保健指定医
日本精神神経学会 専門医 指導医
日本精神神経学会 認知症診療医
日本医師会 認定産業医

YouTubeでメンタルヘルスや発達特性についてのわかりやすい解説も行なっている

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