こんにちは、精神科医の町田なな子です。 今回は、線維筋痛症・慢性疼痛の痛みの原因と最新治療について、お伝えします。
「体のあちこちが痛いのに、検査をしても異常が見つからない…」そんな原因不明の痛みが3ヶ月以上続いている場合、それは「慢性疼痛」や「線維筋痛症」かもしれません。決して気のせいではなく、痛みを調整する神経の仕組みに原因があります。
1. なぜ検査で異常がないのに痛むのか?
線維筋痛症などは、脳や脊髄などの神経システムが過敏になる「中枢性感作」が関係しています。火災報知器が敏感になりすぎて、わずかな煙でも大音量が鳴り響いてしまうような状態です。痛みが強いからといって、必ずしも体の組織が壊れているわけではありません。
2. 痛み神経に効くお薬と生活の工夫
一般的な鎮痛剤が効きにくいため、デュロキセチンやプレガバリンなど、脳の痛み信号を抑えるお薬が使われます。また、「動くと痛むかも」と閉じこもると筋力が落ちて逆効果に。主治医と相談しながら無理のない範囲で体を動かし、睡眠を整えることも改善への大きな鍵です。
3. 将来の選択肢としての「再生医療」
標準的な治療で改善が難しい方への新しい選択肢として、幹細胞を用いた再生医療の研究も進んでいます。痛みをゼロにすることだけを目標とせず、「眠れる」「外出できる」など、人生の中で痛みが占める割合を小さくしていくことが大切です。
線維筋痛症・慢性疼痛の痛みの原因と最新治療について、動画でも解説しています
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