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うつ病の人に言ってはいけない言葉

Dr'sコラム

こんにちは、精神科医の町田なな子です。
今日は「うつ病の人に言ってはいけない言葉」についてお伝えします。

良かれと思ってかけた言葉が、かえって相手を追い込んでしまうことがあります。私自身も、家族や友人に思わず言ってしまった経験があります。だからここでご紹介するのは「絶対ダメ」ではなく、「できれば言いかえたいヒント」として聞いてください。代表的なのは5つです。

①「がんばれ」-すでに限界の人には重荷になります。代わりに「無理しなくていいよ」と伝えて。

②「気の持ちよう」―うつ病は気合ではなく脳や環境の病気です。「一緒にできること探そうか」が安心を与えます。

③「誰だって落ち込む」―普通の落ち込みと病気は全く違います。「しんどさ、伝わってきてるよ」と共感を示すことが大切。

④「もっと外に出たら?」―無理強いは逆効果。代わりに「散歩したくなったら一緒に行こうか」と選択肢を渡しましょう。

⑤「仕事や家のことは?」―プレッシャーになるため、「まずは休むことが一番大事だよ」と伝えるだけで安心感が変わります。

ただし言葉はケースバイケースで、時に励ましになることもあります。大切なのは“相手を思う気持ちが伝わるかどうか”。迷ったときは「あなたのことを思っているよ」と短く伝えるだけで十分です。

動画でもわかりやすくお話ししています。ぜひチェックしてみてくださいね。