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うつ病の見逃されやすい初期サイン7つ

Dr'sコラム

こんにちは、精神科医の町田なな子です。

うつ病は特別な人だけの病気ではなく、誰にでも起こりうる「脳のエネルギー低下」です。多忙で責任感が強い方ほど自分の不調に気づきにくく、初期サインを見逃してしまいます。初期のうつは「深い落ち込み」よりも、むしろ「最近なんか変」という“違和感”として現れます。見逃しやすいサインは次の7つです。


朝がつらく、午前中に体が重い:日内変動で脳の調整が効かない状態。

涙もろくなる:扁桃体が過剰に反応し、前頭前野の抑制が弱っているサイン。

集中力の低下:約9割が経験。仕事や会話が頭に入らない。

楽しいと感じない(アンヘドニア):報酬系の働きが弱まり、意欲が出ない。

睡眠・食欲の変化:不眠は特に発症リスクが高い。

自分を責めてしまう:自動思考が否定的になり、自尊感情が低下する。

人と関わるのがつらい:仮面を保てず、社会的疲労が強くなる。

どれも「心が弱いから」ではなく、脳の働きの乱れによるものです。2週間以上続く場合は、早めに専門家に相談してくださいね。早期対応ほど回復しやすく、自分らしさを取り戻せますよ。

動画でもわかりやすくお話ししています。ぜひチェックしてみてくださいね。