お子さんが「授業に集中できない」「じっとしていられない」「友達とうまく関われない」「感情の起伏が激しい」などの様子がみられる場合、発達障害(神経発達症) の可能性があります。
発達障害は、成長や学業、人間関係にさまざまな影響を及ぼしますが、早期に特性を理解し、適切な対応を行うことで、社会適応をサポートすることができます。
主な発達障害
① 注意欠如・多動症(ADHD)
不注意や多動、衝動性が特徴の疾患です。
- 授業中にぼんやりする、離席する
- 友達とトラブルになりやすい
- 朝起きられず登校できない
などの症状がみられ、放置すると自信喪失や学業・対人関係への悪影響につながります。
当院では、国内で認可されている薬剤(コンサータ、ビバンセ、ストラテラ、インチュニブ等)を症状や体質に応じて適切に使用し、症状の改善と自信回復を目指します。
② 自閉スペクトラム症(ASD)
対人コミュニケーションの困難さや、強いこだわり・感覚過敏などが特徴です。
- 他者との関わりがうまくいかない
- 興味関心が偏る
- かんしゃくや情緒のコントロールが難しい
といった特徴があり、ADHDや知的障害を伴うこともあります。
原因はまだ明確ではありませんが、早期診断と、本人の特性に合った環境調整が重要です。
当院では、必要に応じて薬物療法も取り入れ、保護者・学校と連携しながら支援を行っています。