お子さんに「気分が落ち込んでいる」「イライラしている」「学校に行きたがらない」「身体の不調を訴える」といった様子がみられる場合、背景には うつ病 が隠れていることがあります。
近年は、学業や対人関係、将来への不安など、児童・思春期特有の悩みやストレスが複雑に絡み合い、心の不調として現れるケースが増えています。
児童期・思春期のうつ病の特徴
児童青年期のうつ病は、成人とは異なり、以下のような特徴があります。
- 抑うつ気分より イライラ感 や 焦燥感 が目立つ
- 頭痛や腹痛、食欲の変化 など身体症状が多い
- 学力低下 や 希死念慮(死にたい気持ち)がみられることもある
- 双極性障害 や 発達障害(ADHD・ASD・知的障害など) との鑑別が必要
本人も周囲も「性格の問題」「思春期特有のもの」と捉えてしまいがちですが、専門的な診断と治療を行うことで、早期の回復が期待できます。
当院では、お子さんの生育歴や家庭環境なども含め、必要に応じて薬物療法(主に漢方を含む)を行っております。