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うつ病とは

うつ状態でみられる症状

うつ状態では主に下の表のようなものがみられます。
早期発見、早期治療のためにとても重要ですから、ふだんの自分と違う心身の調子の変化に気づいたら、また周囲の方であればいつもと違う相手の様子に気づいたら、一度はうつ病を思い浮かべてください。

自分で感じる症状
ゆううつ、気分が重い、気分が沈む、もの悲しい、不安である、イライラする、元気がない、集中力がない、好きなこともやりたくない、簡単なことが決められない、細かいことが気になる、悪いことをしたように感じて自分を責める、物事を悪い方へ考える、死にたくなる、眠れない(寝付けない、途中で何度も起きる、早朝に起きてしまい眠れない)
周囲から見てわかる症状
表情が暗い、涙もろい、反応が遅い、落ち着かない、飲酒量が増える
体に出る症状
食欲がない、体がだるい、疲れやすい、性欲がない、頭痛、肩こり、動悸、胃の不快感、便秘がち、めまい、口が渇く

うつ病の分類

うつ病の原因からみて外因性、内因性、心因性というように分けることがあります。
アルツハイマー型認知症や甲状腺機能低下症、そしてステロイドなどの薬剤がうつ状態の原因となっている場合を外因性といいます。

内因性うつ病というのは一般に知られている典型的なうつ病で、普通は抗うつ薬がよく効きます。
軽い場合は自然に良くなることもありますが、ご本人の苦しみや人生のステージにおいてこうむる影響、そして自殺の危険性などを考えると、早期に発見して治療したほうがよいことは言うまでもありません。もし経過中にうつ状態に加えてそう状態も出てくる場合には、双極性障害と呼びます。

心因性うつ病とは、性格や環境がうつ状態に強く関係している場合です。
抑うつ神経症と呼ばれることもあり、環境の影響が強い場合は反応性うつ病ということもあります。

うつ病の患者数と発症の危険因子

厚生労働省の調査によれば、日本人の生涯有病率は3~7%で、これまでにうつ病を経験した人は約15人に1人ということです。
女性は男性の2倍程度うつ病になりやすいといわれますが、日本においての男女差はそれほど開きません。男女差の原因としては、思春期における女性ホルモンの増加、妊娠・出産など女性に特有の危険因子や男女の社会的役割の格差などが考えられています。
また、高齢者のうつ病は気分の問題が前景にたたず、身体症状が主体となることが多いと言われます。

うつ病の原因・発症の要因

引き金となる出来事のうち比較的多いものは、過労や人間関係のストレス、愛する人との離別などです。でも明らかなきっかけがない場合もあります。
いずれにせよ、セロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンなどの脳内の神経伝達物質の働きが悪くなっていることが一因と考えられています。

うつ病の治療法

内因性うつ病の治療は、抗うつ薬を中心とした薬物療法がよくききます。生活リズムを安定させ、規則正しく日常生活を送ることも大切です。
うつ病になりやすい方の思考・行動パターンとして、頑張りすぎ、周囲に気配りしすぎ、完璧主義などが知られています。もしこれらに当てはまるようであれば、カウンセリングや診察を通してご自分の認知行動パターンを知り改善していくことも有用になってきます。

うつ病の症状が進むと、ものの見方が否定的になったり判断力が低下してしまうことから、早まって辞職や離婚をしてしまうなど、状況を不利にしてしまうことがあります。
また悪化する症状を放っておくと時に何度もうつ病エピソードを繰り返したり、最もつらい時に援助がえられず絶望して自殺をしてしまうことがあります。
ですからうつ病かな?と思う症状が見られたら早めに受診をすること、またうつ症状のために受診ができない場合には周囲が手をさしのべてあげることが大切です。そして信頼のできる医師をみつけて相談し治療を開始することで、かけがえのない人生をより良く生きることにつながります。

うつ病相は多くのケースで反復し病状が進行するほど長くなる傾向があるため、平均すると20年間で5、6回反復するといわれています。
そこでうつ病の再燃・再発のリスクをしっかり認識して、うつ症状が改善したあとも、しばらくはカウンセリングや薬物治療を続けて再燃を減らすこと、また無理のない生活行動のパターンに改善していくことで寛解を保つような取り組みをしておくことが重要です。