うつ病は一つの理由で起こるわけではなく、さまざまな要因が重なって発症します。
代表的な発症モデルには、モノアミン仮説、HPA軸異常モデル、神経可塑性低下モデル、炎症仮説、そして
ストレス脆弱性モデルがあります。人はそれぞれ「ストレスをためるバケツ」を持っていて、
遺伝や性格、幼少期の体験によって大きさが異なります。小さなバケツの人は少しのストレスでもあふれてしまい、
うつ病を発症しやすくなります。一方で、家族や友人の支えや健康的な生活習慣といった「保護因子」があれば、
バケツに排水口がついたようにストレスがたまりにくくなります。
特に仕事と育児を両立する世代や、忙しい会社員、ワンオペ育児の方におすすめの方法です。
うつ病は誰にでも起こり得る病気ですが、正しい知識とセルフケアで予防と回復が可能です。
毎日の生活に小さな工夫を取り入れて、心の健康を守りましょう。
知っておいていただきたいことをわかりやすくお伝えしています。ぜひ今すぐチェックしてみてくださいね。
みなさまこんにちは。さいたま市の南浦和駅から徒歩1分の、心療内科・精神科の南浦和駅前町田クリニック:精神科専門医 町田なな子 です。今日は、パニック障害とは?~症状、原因、対策~認知行動療法、アクセプタンス&コミットメントセラピー」を紹介します。
突然の動悸や息苦しさ、「このまま死ぬのでは…」という強烈な不安。これがパニック発作です。本当は命にかかわる危険はないのに、体と脳が“非常事態”と勘違いしてしまいます。
主に、身体要因、環境要因、原因(引き金)のわからないもの、リラックス中におきるもの、の4つに分けられます。
・過労、睡眠不足、カフェインなどの身体的要因
・満員電車や会議といった環境要因
・無意識の緊張や「失敗したらどうしよう」という思い
・帰宅してゆっくり食事をとっているときなど、緊張がふととけたとき
・急性期には、お薬による治療がとてもよくききます。
発作が出現した当初や、発作がなかなかおさまらないときは、薬物治療を優先してください。
・パニック発作がある程度コントロールできるようになってきたら、自分でできる心理的治療にぜひチャレンジしてみてください。以下に効果が高くて自分でもできるものをご紹介します。
CBT(認知行動療法)
「倒れるかも!」という思考を「実際は倒れなかった」と現実的に考え直す練習をします。
そして、「死ぬかも、恐い!」という極端な考えと感情を、「死なない、大丈夫、安心!」という良い考えと感情でうわ塗りします。
ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)
不安を無理に消し去ろうとせず、「不安と共存しながらも、自分のやりたいことをする」という考え方で、パニック発作への不安と共存することを目指します。
パニック障害(パニック症)は、必ず乗り越えられる病気です。焦らず、少しずつ実践してみてくださいね。
「パニック障害とは~症状、原因、対策~認知行動療法、アクセプタンス&コミットメントセラピー」について、知っておいていただきたいことをお伝えしています。ぜひ今すぐチェックしてみてくださいね。
https://youtu.be/_rKBHxH5uWw
みなさまこんにちは。さいたま市の南浦和駅から徒歩1分の心療内科・精神科の南浦和駅前町田クリニックの、精神科専門医 町田なな子 です。今日は、「双極性障害(双極症)とは?~症状、原因、接し方、対策」を紹介します。
双極症(そうきょくしょう)は、気分がとても落ち込む「うつ」と、気分が高まりすぎる「そう(躁)」をくり返す病気です。前は「躁うつ病」とも言われていました。
① 急に元気すぎる
うつで元気がなかったのに、急にテンションが高くなりすぎる。寝なくても平気で、お金をたくさん使ったりします。
② 寝なくても元気
ふだん7時間寝ていた人が、2~3時間睡眠でも元気に活動することがあります。
③ おしゃべりが止まらない
ずっと話し続けてしまい、周りがついていけないことも。
④ イライラ・攻撃的になる
自傷や無謀な行動に出ることがあり、注意が必要です。
⑤ 「自分は特別」と思いこむ
「世界を変えられる」など、大きな自信を持ちすぎることがあります。
思い当たるサインがある場合は、自分で決めつけず、精神科に相談してみましょう。早く治療を始めることがとても大切です。
薬(気分安定薬)と、生活リズムのコントロールが重要です。とくに睡眠のリズムを整えることは、とても大事な治療のひとつです。
「双極性障害(双極症)とは?~症状、原因、接し方、対策」について、知っておいていただきたいことをお伝えしています。ぜひ今すぐチェックしてみてくださいね。
みなさまこんにちは。さいたま市の南浦和駅から徒歩1分の心療内科・精神科の南浦和駅前町田クリニックです。
自分に向いている、と思って入職した仕事でも、「つらい」「やめたい」と思ったことはありませんか?
そんなときに、仕事をやめたいのは、甘えなの?それともうつ病なの?と迷ったことのある方に、お伝えしたいことをまとめました。
単なる疲れやストレスで「やめたい」と思うのは自然なことです。
でも、ずっと続く“逃げたい”願望や「私には向いてない」と自責してしまう思考は、うつ病の兆候の可能性もあります。
次のような症状がある場合には、うつ病のサインと考えられます。
意欲の低下:趣味や休日の楽しみすら感じなくなる。
睡眠・食欲の変化:眠れない、食事が摂れない、または過食傾向が現れる。
自責感・自己否定:「どうせ自分はダメ」「価値がない」と自己評価が落ち込む。
「やめたい」は気持ちの表明、「辞める」は実際の行動です。
「やめたい」と思った時に、すぐに辞めてしまわず、自分の気持ちを整理し、客観的に現状を評価してみましょう。
小さな休息:有給や週末のまとまった休みでリフレッシュしましょう。
相談する:信頼できる同僚や家族に話し、視点や支援を得ましょう。
セルフケア:深呼吸、散歩、軽ストレッチなどで気分転換を図ってみましょう。
上記の対処法を試してもまだ、数週間以上、うつ症状が続き、日常生活や仕事に支障が出る場合は、精神科の受診も考えてみてください。
診断をつけてもらうことを目的とせず、気軽に相談する、という気持ちで受診されると良いでしょう。
「仕事を辞めたい!それってうつ病?」について、知っておいていただきたいことをお伝えしています。ぜひ今すぐチェックしてみてくださいね。
【仕事がつらすぎるときの、科学的“あと一歩”法】
こんにちは、精神科医の町田なな子です。
「もう無理…」と仕事が辛いときに、脳科学や心理学に基づいて“あと一踏ん張り”できる3つの方法を紹介します。
大きな目標を小さく刻むと達成感が得られ、ドーパミンが出てくるのでやる気が続きます。タスクは「超小分け」にして、達成時にチェックを入れましょう。
「自分だけが苦しんでいるんだ」「自分は孤独なんだ」と感じると、辛さがさらに増すといわれています。ぜひ自分を支えてくれる人に、今困っていることをはなしてみましょう。感情が整理され、自己洞察が深まり、孤立感も減少するでしょう。信頼できる人がいない場合は、ノートやAIに話すのも有効ですよ。
ネガティブ感情からポジティブ感情を作り出すって結構難しいことですよね。ではどうするか?というと、シンプルな「行動」により、ポジティブ感情が生み出されるんです。
・「ありがとう」を3つ書く
・深呼吸する
・3分瞑想する
など、さっとできる簡単な行動で効果がありますよ。脳が回復してレジリエンスも育ちます。辛いときにぜひ、これらの方法を試してみてくださいね。
「仕事をやめたい!それってうつ病?」について、知っておいていただきたいことをお伝えしています。ぜひ今すぐチェックしてみてくださいね。