2025/04/18
ADHDの症状と原因、薬を使わない対処法について

みなさまこんにちは。さいたま市の南浦和駅から徒歩1分の心療内科・精神科の南浦和駅前町田クリニックです。

今回は、ADHDの症状とその対処方法についてお伝えします。

<はじめに>

ADHDの方には、良いところが沢山あります。

行動力がある、切換が早くて前向きである、くよくよしない、人と接することが苦にならない、などです。ですが、学校や仕事の場において苦手なこともあるので、それを予め知ってうまく対処していただきたいと思います。

☆ADHDの症状について・・下記のようなものがあります。

・不注意: ミス、集中困難、指示が入らない、タスクを完成できない、段取りが組めない

・多動: 手足をもぞもぞする、離席する、

・衝動性:考える前に動き出す、質問を最後まで聞かずに答える、順番を待てない

 

☆原因・・脳の一部の機能不全があると言われています。

・大脳辺縁系・・感情コントロール不全や怒りっぽさと関係しています

・前頭前野・・深い思考や判断力の低下、注意力や計画を立てる力の低下、などと関係しています。

・ドーパミンやアドレナリンの伝達不足・・意欲や集中力の持続に問題が生じます。

☆お勧めの対処法

・良いところをほめてのばす

・予定をきめる カレンダーや手帳を活用しましょう。
お子さんなら週間スケジュールを壁にはるものもおすすめです。

・課題を1つずつ拾って解決する  スモールステップで解決して達成感を味わいましょう

<動画でも説明しています>

ADHDの症状や原因、薬を使わない対処方法について、知っておいていただきたいことを動画にまとめましたので、ぜひご覧くださいね。

2025/04/13
パニック障害・パニック発作の原因と症状、治療法について

みなさまこんにちは。さいたま市の南浦和駅から徒歩1分の心療内科・精神科の南浦和駅前町田クリニックです。

今回は、パニック障害やパニック発作についてお伝えします。

パニック障害は、特定の場面において強い不安や緊張、及び動悸や発汗、手足のふるえ、などが起こるものです。電車の中や映画館の中、地下の居酒屋さん、などの閉所においては、「逃げられない」「自分の力でコントロールできない」という恐怖を伴います。

上記のような発作がおこると、似たような場面において「また不安がおきたらどうしよう」という予期不安がおこり、その場面を回避するようになり、さらに不安が増すのでまたその状況を回避する、という悪循環がおこってしまいます。

パニック障害の治療薬について、パニック発作が頻発する急性期には、抗不安薬でしっかりと発作をおさえることが一般的です。これにより、普段の生活や仕事に支障がでることを防ぎます。一方で、そもそもパニック発作がおきずに安心して生活できるようにするためには、不安に対する感受性を整えてくれる漢方薬やSSRIを使用したり、心理療法を行ったりすることが有効です。

パニック発作がおこる状況やご本人の生活・仕事のスタイルなどを総合的に考慮して、治療法を主治医とよく相談するのが望ましいでしょう。

パニック障害の原因と症状、治療法について、知っておいていただきたいことを動画にまとめましたので、ぜひご覧くださいね。

2025/04/04
不眠症のタイプと薬物治療について

みなさまこんにちは。さいたま市の南浦和駅から徒歩1分の心療内科・精神科の南浦和駅前町田クリニックです。

不眠症の症状にはいくつかタイプがあることと、お薬を使わない治療方法については、前回のコラムでお伝えいたしましたね。今回は、不眠症の薬物治療についてお伝えいたします。

不眠症の治療薬は大きく4つに分けられます。①抗不安効果や催眠・鎮静作用のある「ベンゾジアゼピン受容体作動薬」 ②ふらつきや依存性の心配が少ない「非ベンゾジアゼピン受容体作動薬」 ③脳の覚醒スイッチを切る「オレキシン受容体拮抗薬」 ④体内時計に働きかけて睡眠リズムを整える「メラトニン受容体作動薬」 です。

不眠症状のタイプや年齢、生活環境、副作用などに留意して、必要最小限のお薬を適切に使うことで症状の改善を図るのが望ましいでしょう。

不眠症のタイプとお薬治療について、知っておいていただきたいことを動画にまとめましたので、ぜひご覧ください。

2025/03/28
不眠症のタイプとその原因、治療法について

みなさまこんにちは。さいたま市の南浦和駅から徒歩1分の心療内科・精神科の南浦和駅前町田クリニックです。

不眠の症状には、①入眠困難 ②中途覚醒 ③早朝覚醒 ④熟眠障害 という4つがあります。これらいずれかの症状があり、かつ、「不眠により元気がでない」「日中のパフォーマンスが低下する」など日中に何らかの支障が生じると、「不眠症」として診断・治療することになります。

不眠の原因には様々あります。神経質な性格などの遺伝要因、不規則な生活などの環境要因、喘息や睡眠時無呼吸症候群などの身体要因、降圧剤や利尿剤などの薬剤、飲酒やタバコが影響していることもあります。

不眠症の治療は、適切な睡眠時間と起床時刻を設定して、生活習慣や環境の改善をすることから始めます。また睡眠に関する考え方や行動を見直す「認知行動療法」も有効な治療方法です。

不眠症のタイプと原因、薬を使わない治療法について、知っておいていただきたいことを動画にまとめましたので、ぜひご覧ください。

2025/03/22
適応障害、うつ状態、うつ病の休職~症状と休職すべきサイン、診断書について

みなさまこんにちは。さいたま市の南浦和駅から徒歩1分の心療内科・精神科の南浦和駅前町田クリニックです。

もうすぐ4月ですね。4月といえば、働く方がたにとっては異動の時期ですね。異動して新しいところでやっていけるだろうか、初めての業務を覚えられるだろうか、人間関係はどうだろうか、とご心配の方も多いかと思います。また子育て中の方にとっては、お子さんの進学や進級の時期ですね。小学生はもちろん、中高生であっても何かと親御さんの出番が多いものですよね。そんなこんなで毎日忙しく働いているうちに、次第に疲れてしまうこともあるかと思います。

もしも、朝の気分が重い、朝にベッドから起きられない、毎日が楽しくない、食事が美味しく感じられない、夜に眠れない、などの症状がでてきたら、それは適応障害やうつ症状のサインかもしれません。我慢しすぎず、家族や同僚などとも相談して、早めに受診することを検討してみましょう。

受診したら、今すぐ休むべきなのか、少ししてから休んだほうがよいのか、なども主治医とよく相談して、必要であれば休職の診断書を発行してもらいましょう。 休職の診断書には、必ずかいてもらうべき事項がありますので、それについても知っておきましょう。

適応障害やうつ症状で休職すべきサインについて、知っておいていただきたいことを動画にまとめましたので、ぜひご覧ください。