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10月のアクションプランをたてました

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、10月のスタートということで、今月のアクションプランを考えました。
毎月のスタートにやっているプログラムですが、自分の現状を把握して、復職や復職、社会復帰にむけて、リハビリの計画をたてるためには大切なステップです。
繰り返しだなーと思うかたもいらっしゃるかもしれませんが、振り返ってみると自分なりに整理できて、気合が入るそうです。

まず「復職準備チェックリスト」を使って、自分のコンディションの変化をつかんでいきます。
これが現在地ですね。
そのうえで、自分が復職直前にこうなっていたいという状態をイメージすると、その間を埋めるのがリハビリになります。

短い時間でしたが、「行動宣言」も兼ねて、小グループで話すと、様々な方向に話題も広がっていったようです。
実は結構、話す機会が少ないと、いざというときに口が動かないもの。
その意味でも、「話す」機会をもつことって大切です。

先月末、今月頭から復職という方々も多かったので、個人的には、少しずつ、落ち着きを取り戻してきなーとほっとした感じあります。
今月は、振り返り発表(18日)、中間発表(20日)も予定されています。
参加者の方々の経験をシェアしていただける機会です。
私も楽しみにしています。

土曜講座 「考え方を変えて、ラクになろう」

こんにちは。南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

今回の「土曜講座」は、認知行動療法の2回目「考え方を変えてラクになろう」でした。

今日は、自分に起こっている(起こった)問題について深く掘り下げて考えました。

手順は、

① 自分の気分(感情)に気づく … 気分と思考を区別する

② 自動思考をつかむ … 思考のパターン/クセに気づく

③ 考え方を変化させる … 自動思考を適応的な思考に変える

④ 行動を変化させる … 行動を変えることによって、新たな認知の効果を試す

です。

時間をかけてじっくり取り組むと、状況説明、気分、行動、身体反応についてはスラスラ書けましたが、自分の感情に気づきにくく、自動思考に何を選んだらよいのか… 迷ってしまう方がいらっしゃいました。

感情を出してはいけない、気づくとツラいので蓋をしていた、仕事にだけ集中するようにしていたなど、今まで感情を出さないようにしてきたのです。感情を閉じ込めてしまうとツラい感情が溜まり、心身の不調に繋がります。

みなさん、試行錯誤しながらも、自動思考の根拠を探して、それに対して反証し、適応的な認知にたどり着きました。

この後は、適応的思考によって導き出された行動を実践して、その効果を検証してください。

今日の感想は、

・自分が直面している問題について掘り下げられて実践的だった

・自分の出来事に当てはめて考え、適応的思考まで整理できた、次は行動に移れるように思考を広げたい

・自分のことを後回しにしてきたためか、感情や自動思考に気づきにくかった。久しぶりに書き出して自分と向き合い客観視できて心の整理ができた

・自分は「べき思考」だと再確認した。しんどいときの逃げ道はいくらでもあり、1つでも実行できていたら気持ちは楽だったんだなと思った

などなど…

みなさん、自分に向き合う時間が持てたようでした。自分の問題を掘り下げることは、ときにはきついと感じることもありますが、今日のワークは、ツラい感情を軽減したり、再発予防に必ず役立ちます。今後も認知行動療法を続けて、身につけていってください。

「土曜講座」は、毎月第1土曜日です。認知行動療法を中心に、日常生活や職場で役立つテーマを取り入れていきます。

初めての方、平日リワークの復習をしたい方、復職して久しぶりに思い出したい方、仕事で土曜日しか来られない方、どなたも対象です。ぜひご参加ください。

パーソナリティ障害☆名言の感想を語ろう

こんにちは。

南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

 

午前中はパーソナリティ障害について学び、他者理解や対応について考えました。

パーソナリティ障害とは、認知の歪みから本人や周囲が大きな苦痛を感じたり、対人関係などが日常的に支障をきたりしていて、なおかつそれが長期的、全般的にみられる人のことです。

いくつか種類はありますが、共通して言えるのが「自分へのこだわり」と「傷つきやすさ」といわれています。

 

午後のグループワークは『名言の感想を語ろう』でした。

6つの名言の感想をグループごとに語ってもらい、ネガティブであってもポジティブであってもいいので、自分が感じたことを率直に話してみる練習をしました。

いわゆる有名人や偉人の名言や名もわからない人の名言までありましたが、どれも考えさせられる内容だっと思います。

他者の視点にびっくりしたり、他者とは違った意見を勇気を出して伝えたりしました。

 

金曜日のグループワークは、“まずは自分考えや思いを安全な場所で語ってみる”“人との関りに慣れる”そうした経験の積み重ねから自身のコミュニケーションのあり方を振り返ることができます。

 

※金曜のグループワーク人数によっては内容を変更する場合がございます。

 

大切な経験の時期

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

明日から10月。
10月1日前後というのは、1年でもリハビリ勤務を含め復職初日を迎える方が毎年多い時期の1つです。
今年も復職直前の動向があちこちで見られ、「ああ、秋の風景だな」と感じている筆者です。

今年も10人弱の方々が復職を迎え、それぞれのプロセスを経てリワークを後にしていきます。

期間が長かった方、短かった方、
最初から積極的に参加できた方、
最初は来るだけでグッタリで2日連続して来る事が当面の目標だった方、
最後に猛チャージがかかった方、
最後まで不安を抱きしめつつも「やってみます」と向かった方、

本当に本当にプロセスはいろいろです。

 

リワーク現役の皆さんにとっても、この時期は大切は経験ができる時期。

右を向いても、左を向いても、「復職が決まって」 … の話が漏れ聞こえる時期。
「早く自分も」
「なんで自分はまだこんな状態なんだろう」
そんな風にダメ出しをしてみたり、焦ってしまうのはとても自然なことです。

リワークでは、そんな「焦り」を皆で体験できる貴重な時期でもあるのですね。

職場に戻れば、周りはいつもと同じスピードと量で仕事をこなしている人達ばかりです。
そんな中で、「人は人、自分は自分。いまの自分はいまの自分。」と
自分のペースをしっかり意識して守っていくこと、焦りに流されないことがとても大事なのですが、

この時期はリワークの場でその「焦り」の疑似体験ができる貴重な時期なのです。
それも、その焦る同じ気持ちを仲間と一緒に分かち合うことで、
今後、似たような体験を職場でした時に思い出せる「糧」を作ることができるのですね。

 

リワークで体験できることは、
プログラムそのものだけではありません。

この時期いつもお伝えすることではありますが、
リワークを後にする方々を見ると、みなさんにとって輝かしい部分がクローズアップされますが、
どなたをとっても、本当にきつかった時期があるのです。

不安でたまらなかった時、
なかなか安定して参加できなかった時、
落ち込んで、落ち込んで … だった時、

みな、そういう時期を経て復職を迎えているのですね。

そして、現役のみなさんは、まさにいま、大切なプロセスの中にいるのです。

ひとりきりで悶々とするよりも、
「その悶々にも、将来に役立つ意義がある」を
ここリワークでこれからも皆と一緒に感じていけるといいな、と思っています。

※初回ご参加の前に診察にて医師の確認が必要です(くわしくは受付まで)
診察にて「リワークに出てみたいのだけど」とどうぞお問い合わせくださいませ。

9月の振り返りとコミュニケーション・ワーク

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

今日は、9月最後の水曜日ということで、今月の振り返りを行ないました。
今月やったこと、気づいたこと、今後に役立ちそうなこと。
各自で振り返った後、全員でシェアしていきます。
それぞれの出したキーワードにピン!ときたら、「それ、どういうこと?」と詳しく聞いてみました。

毎月、お互いの経験や気づきをシェアするこの時間、皆さんの話がはずんでいます。
笑い声もあがりますし、真剣な表情で質問し合う様子も。
お互い、似たような経験をして、同じように目標を目指して取り組んでいるからこそ、関心をむけられているようです。

来月のスタートは、今日の振り返りも頭に置いて、10月のアクションプランを立てていきましょう。

後半は、小グループに分かれて、こんなときどうする? コミュニケーションのやり方について話し合っていきました。
同じ場面をイメージしても、自分のやり方もそれぞれ違えば、話し合ってグループで考えたうまくいくやり方もそれぞれでした。

何がうまくいくかは、実際の場面でまったく違うでしょう。
自分のやり方に加えて、いろいろな引き出しをもっておくと怖くないですね!

私の取扱説明書/午後は雑談力 → 来週も!

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では、
自分自身を家電製品かのように見立てて、「私の取扱説明書」を作成し、
自分自身を説明してみました。

「注意!故障の原因になります」
「定期的なメンテナンスが必要です」
「故障かな?と思ったら」

実際のトリセツに記載されているのと全く同じフレーズを使いつつ
ところどころは、ちょっと人間テイストも混ぜながら

それぞれの項目に合わせて自分自身を表現していきました。

このワークで意外と多い反応は

・・・あ、あれ?
(自分でも自分のことが分かってなくない?もしかして。。)

だったりします。
今までそこにちゃ~んと意識を向けてあげてこなかったことに気付いたりもするのですね。

また、いざ説明したところで

・・・あ、あれ?(再び)

聞き手から質問をもらって初めて
自分が本当に理解してもらいたいところが、
実はクリアに伝わりきっていなかったことにも気付いたりして。

他にも本日はいろいろな「あ、あれ?」を皆で感じていきました。
この「あれ?」が少なくなればなるほど、自己一致もできてくるようですよ。

午後の<ソーシャルスキルアップマラソン>では、
今回ご参加の方の2/3程度の方々から苦手!と手が挙がった「雑談」をテーマに取り組んでみました。

先週は雑談に関係する捉え方、
特にバウンダリー(ココロの境界線)の見地から検討しましたが、

今週は、そもそもの雑談に関する誤解をほぐしていくことから、
雑談に必要なイメージの変換と、便利フレーズやコツなど、表面的な部分に至るまでを
さら~っと皆で確認していこうかとおもいきや。
みなさん、穴にハマるハマる。これじゃ雑談 … 苦手でしたねぇ。(しみじみ)

皆さんがよくやっているリアルな反応を
皆で笑いながら 「ほらほら☆ ここここ~!!!」 と確認していきました。

せっかくの機会なので、来週も引き続き、雑談 をやりましょう。
来週は更に実践的に、こう返したら話が広がるよね♪ みたいな発想そのものを
ワイワイ 構築していきましょうね。

大切にされる自分づくり☆自己紹介とメッセージ

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

午前の「自己理解」では、人から軽く扱われないための言動や心持を学びました。
例えば、謝らなくていい場面でやたらに謝りすぎたり、自分に余裕がないのに、他者へ過度に優しくしたりすると軽く扱われやすくなっていきます。
では何故、軽く扱われるようになってしまうのか、そんなことを掘り下げながら、自身の言動を振り返ってもらいました。

午後のグループワークは『自己紹介とメッセージ』でした。
グループごとに一人ずつ自己紹介をして最後にプラスのストロークをフィードバックしました。
温かいメッセージに心が明るくなったとの感想がありました。

話し合いの際には、自分の意見と他者の意見の折り合いをつけること、他者とのコミュニケーションの中で自分のくせに気づくことなどを意識してもらいました。

金曜日のグループワークは、“まずは自分考えや思いを安全な場所で語ってみる”“人との関りに慣れる”そうした経験の積み重ねから自身のコミュニケーションのあり方を振り返ることができます。

※金曜のグループワーク人数によっては内容を変更する場合がございます。

★9月のプログラム

 

リワーク・デイケア プログラムカレンダー(PDF)

*ご利用にあたり、初回/再開の前に診察にて事前確認が必要です(詳しくは受付まで)
*状況によりプログラムを変更する場合がございます。予めご了承願います。
*10:20までに入室された方にはお弁当がご用意できます。

 

【 プログラムご案内】

リワーク部門)

月曜: 復職・キャリア・セルフケアプログラムなど 復職準備

火曜: 自己洞察ワーク・ソーシャルスキルアップ・ヨガなど ヨガ

水曜: コミュニケーション・個別フォローアップなど

木曜: 認知行動療法・個別プログラムなど  認知行動療法<個別集中ワーク> ★ 詳細&FAQ ★(ブログ)

金曜: グループワーク・復職支援・各種心理療法・ライフスタイルなど 実践チームワーク・グループワーク・復職支援

土曜: リワークフォローアップ
第1土曜:不眠の認知行動療法…睡眠に関する考え方や行動を見直すことで、睡眠を根本から見直し、不眠の改善を図ります。個人の特性を知り、ご自分に合った睡眠パターンを見つけていきます。
第2土曜:えじり心理師と語らうなんでもトークグループ…リワークで話しきれないこと、日常的なことなのだけど気持ちを吐き出したい、近況を話して「今の自分」のテーマを確認したい … なんでもOKのフリートークです。ゆったり語らっていきましょう。(聴いてるだけのご参加もOKです)

その感情の先にあるもの

こんにちは。南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では、
チャンクアップ/チャンクダウン という概念に取り組んでいきました。

私達の思考や感情は、
全てなにかしらの「自分にとって善きため」に起こっているとしたら。

その考えや感情の先にあるもの・奥にあるものが何であるかに
気付く・思い出すことによって、
今の苦しさにバランスがとれてきたり
その状態の固着から離れていく事ができたりするのですね。

本日は自分自身のケースにも照らし合わせてみながら
チャンクアップの作業を皆でやってみました。

何のために今の辛さを「やってる」のか?

1つ先、2つ先の概念に気付くと、

・そこまで頑張らなくても本来いいのかも
・真逆の努力になっちゃってるかも

などということに、本日実際に気付かれた方もいらっしゃいました。

大きな流れの中の「いまここ」。
その目の前の物事に集中しすぎて、大局を見失うことなかれ。

本日もたくさんの気付きがあったご様子でした。

<ソーシャルスキルアップマラソン>では、
「雑談」について検討していきました。

こうでなきゃ というイメージと
実際に周りが受け取っているイメージとに
ギャップがありましたね。

雑談のハードルを自分でものすごく上げてしまっていることに気付くと
「雑」がラクにできそうでした。


<いろの呼吸 ・ 
 腹式呼吸~マインドフルネス~脳よおやすみエクササイズ>では、
み~んなでヨガマットにフルフラットに横になって
体と頭をやすませていく練習時間を過ごしました。

みなさんの表情や様子のビフォー/アフターが
お互いの目にはっきりと分かったご様子。
「アタマ」という「カラダ」もまた 嘘はつかないですね!

スペースいっぱいに広がったヨガマット達。
本日はマットが足らなくなってしまう程の人数でしたが、
(応急マットでした方、ご協力をどうもありがとうございました!)
(「先生、新しいの買ってください~!」とお願いしておきました。楽しみですね♪)
一旦始まったらみ~んな目を瞑っちゃうので関係なし☆

あの感覚、ぜひ身に着けていきましょうね。

早速「毎週やってほしい」のお声を戴きましたが、
まずは次回! 10月12日(火)の実施が決まりましたので、ご報告です。

リワークフォローアップ

こんにちは。南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

リワークフォローアップは、これから復職される方の疑問や不安に対して、既に復職された方がアドバイスをしたり、復職された方が現在のコンディションを確認したり、みんなで意見を出し合ってフォローしていく時間です。

“復職が現実に迫ってくると緊張したり、具合が悪くなる” そんな経験はみなさんありますか?

生活リズムが整ってきて、リワークにも順調に通っていて、さあ復帰できそうだぞ!と思っていたのに… 最近、頭痛がする、ドキドキする…

何で?自分だけ?

と思っていたら、同じような経験をしている方が何人かいらっしゃいました。

具合が悪くなるのはまだ復帰の準備ができていないのかも… 心と身体を整える必要があるのかもしれません。復帰についてもう一度考える機会にするとよいでしょう。

人は何が起こるかわからないと不安が高まります。今までの生活とは一変して復職するとなると不安になるのは当然です。復職する職場の情報を集めて、どんな人と働くのか、どんなことが起こりそうか、ある程度予測できると不安が軽減されます。

また、不安の要素を具体的に書き出して、1つ1つ対策を考えてみましょう。職場にお願いできることがあれば伝えておくと安心できます。

産業医面談について質問がありました。

面談の頻度は職場によって、毎月、数か月に一度、全くないなど様々で、内容も詳しく聞かれることもあれば、自分が主導で話す場合もあり、異なることがわかりました。

どんな形で進められるにしても、休業に至る経緯、原因、また同様のことが起こったらどう対処するか、リワークで何を学んだか、どう活かせるか。それらを日頃のリワークで得たことを参考にまとめて面接に備えると良いとアドバイスがありました。

他他にも、リワークに参加している目的と意識、公的リワーク/他機関のリワーク情報、診断や病態に関する話題についても話し合い、情報交換をしました。

感想は、復職前に不安を抱いている方が多く自分と同じだと実感できた、自分の悩みが少し解消された、今やっていることの積み重ねが大切と思った、などでした。

1人で悩んでいると考えがまとまらず、不安になりがちですが、同じ経験をしている人たちと話してみると、自分だけではないと思えたり、解決のヒントが得られます。ぜひフォローアップにご参加ください。