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人生のパッチワーク-ライフデザインを考える

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

3月最後の月曜日は、仕事についてだけではなく、もう少し広い視点で「人生」を眺めてみました。
元の職場へ復帰するつもりの方にとっても、転職を考えている方にとっても、これからどう働いていくか、考えどころですね。
仕事を離れているこの期間を、働き方を見直して、これからについて考える時間にしてみましょう。

 

今日は、そのスタートとして、「人生」という大きな視点からライフデザインを考えてみました。
私たちは、いつも多面的な役割を担っていますし、それらは、そのときどきで流動的に変化しているものです。
パッチワークをイメージして、これまでの人生を振り返ると、今、自分が求めている人生とは違った色分けになっていることが実感できました。

他の参加者の方とお互いの絵を見せ合うと、誰一人として同じものがないことに気が付きます。
人生に描くイメージは、本当にそれぞれなんですね。

そして、休職前後のパッチワークと自分が望んでいるパッチワーク、ほとんどの方が違ったものになっていたようです。

休職前後は、なぜ望まないかたちになっていたのでしょうか?
そこから変えたいことがあるなら、どのような工夫をしたら、実現しそうでしょうか?

ここにも、今後の健康的で安定した働き方をみつけるヒントがみつかりそうですね!

働き方は、いろいろな視点から見直すことができます。
来月は「キャリア」をテーマに、様々な視点から働くことと自分との関係を、改めて見直していきましょう。

今だからこそ、自分を再発見することが、これからの人生の可能性を広げることにつながるはずです!

パートナーシップを考える☆名言の感想を語ろう

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

午前中の「相互理解」では、男性的な傾向と女性的な傾向を異文化として理解し、コミュニケーションを考えました。
生まれ持った男女の性差だけでなく、自身の傾向性として捉えてもらう中で、自身が想像していた傾向性とは逆のものが強く出ていることに気づいた方もいらっしゃいました。
お互いの傾向性を知ることで寛容さが生まれ、また、適切なコミュニケーションを考えることでよりスムーズで気持ちの良い会話ができることも事例を踏まえながら確認しました。

名言の感想をネガティブであってもポジティブであってもいいので自分が感じたことを率直に話してみる練習をしました。
いわゆる有名人や偉人の名言や名もわからない人の名言までありましたが、どれも考えさせられる内容でした。
話していく中で自然と自己開示ができ、改めて人とコミュニケーションをとっていくことの大切さや楽しさを感じてもらえたのではないかと思います。

好転につながるスイッチ

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では、問題解決に向けて動きやすくなる認知を整えていきました。
「整える」と表現すると、なんだかとっても立派なようなイメージですが
実際は … 意外や意外、でしたね。

大切にする・味方にするどころか
今までは逆にその考えを悪者にしていたり、
間違っている・だらしない、と否定してきた方も多いようでした。

今までの感覚にプラスして
試しに今までの「意外」をやってみたら …
どうなっていくのでしょうね。実験です☆

★3/29午後の卒業発表はありません★

リワークプログラムよりご案内です。

3月29日(水)の午後は、卒業発表は行いません。
午後のプログラムは個別フォローアップだけになります。

よろしくお願いします。

「話す」ことと「きく」こと

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

水曜日は、「コミュニケーション」や「対人関係」についてテーマにしています。
今月はそもそもに戻って、「言ったつもり」「わかったつもり」のようなすれ違いがなぜ生まれるのか、考えてきました。

今日は、そのすれ違いを調整するための基本「はなす」と「きく」を、改めて振り返ってみました。

チェックリストを使って自分の話し方や聞き方を振り返ると、いろんな癖があることに気がつきます。
後半は、いろいろなミッションに従って「話す」役割と「きく」役割をやってもらいました。
結構な無理難題に対しても、皆さん、懸命にやってくださったのですが、これが日常でもおこっていることにも気がつかされました。

ワークを通しての振り返りや気づいたことなどをまとめていくと、みるみるうちに埋まっていきます。
コミュニケーションのプログラムは、日々の実感と結びつきやすいのかもしれませんね。

スキルに意識がいきすぎていた気もする。
相手に関心をもつという意識をもつことで、自然と言葉も出てきた。
聞き手の態度の違いで、こんなにも変わってしまうなんて!
今日も、いろいろな実感がうまれました。

コミュニケーションのプログラム、来月からは木曜日になります。
ほんの少しの知識が入るだけで、視点がガラッと変わるかもしれません。
「もっと早く知りたかったー」これ、参加された皆さんがよく言う一言です。
苦手意識がある方こそ、強制されない、安心できる関係の中で、少しずつ経験してみていただきたいと思っています。

来月はいよいよ「話す」方に焦点をあてましょう。
自分の伝えたいこと、上手く伝えられるようになりたいですね!

リワークフォローアップ

こんにちは。南浦和駅前町田クリニックのリワーク報告です。

リワークフォローアップは、これから復職される方の疑問や不安に対して、既に復職された方がアドバイスをしたり、復職後のコンディションや働き方を確認したり、みんなで意見を出し合ってフォローし合う時間です。

今日は上司との上手な境界線(バウンダリー)の引き方についてお悩みがありました。境界線を越えて来る人にはどう対応したらよいでしょうか?

・みんなが「境界線」を知っている訳ではないから、相手は境界線を越えていることに気づかない

・相談されているのに無下にはできない

・アドバイスではなく、どうしたいか一緒に考える

などなど、みんなで話すうちに、この悩みを抱えていた方は、

「自分自身の境界線の引き方や、自ら越境してしまっていた」ことに気づきました。

一人では解決しない問題も、みんなで意見を出し合うと、違う視点から見られたり、冷静に状況を整理できて解決に近づきます。

今日出た話題の中で興味深かかったのは、休職中に人と連絡を取らなくなり友達がいなくなった。どうしたらよいか?という問いかけに、大半の方が同様に友達関係をシャットダウンした経験がありました。

・「推し」や趣味で繋がっている関係でもいい

・困っていないなら無理に友達を作らなくてもいい

・仕事をしなくなったときのために、趣味や興味の範囲を広げる

などの意見が出ました。

この質問をされた方は、
「今まで人に言えなかった問題についてオープンにできて気持ちが楽になった」とこのままでもいいと思われました。

同じ経験をされたみなさんからの意見は、お互いの心に響きます。

ときどきフォローアップに参加して、今の状態を確認しながら、順調なときほどブレーキをかける、振り返りをしてできていることを褒めるなど、心と身体を整えていきましょう。

こんな時どう伝える?★実践チームワーク

午前中の復職支援では、職場で言いづらいことを伝えるときのコツについて話し合いました。
例えば『上司や先輩が適切な対応をしていないため、成果が上がっていない』状況に対して、どのように伝えるのがいいでしょうか。
よくある対応として『適切でないことをはっきり指摘する』『目上の人に指摘はできないので諦める』などがあります。でも、両者とも円滑なコミュニケーションができていません。

これ以外にも、事例をもとに必要な考え方と言い回しについて皆で考えながら学びました。

午後の「実践チームワーク」では無人島に漂着した想定で話し合ってもらいました。
一つの目的に沿って話し合ったり役割分担をしたりする中で、多数決に頼らず、じっくり話し合って決断をしていくことが求められます(合意形成)。
無人島には限られたアイテムしか持っていけない設定ため、そこでそれぞれの個性が出ます。
水は一日にどれくらい飲むだろうか。寝る時に必要なものは?食料はどうやって調達するか?など先を見通した選定をしなければならないため、皆、真剣でした。
フォークやスプーンは持たず「現地の枝でお箸を作ろう」、「夜は火を絶やさないよう交代で寝よう」、「〇〇さんは魚をとってきて、〇〇さんは野草を」など、必要な役割を考えていきました。

こうした話し合いの機会から、自身のコミュニケーションのあり方を振り返る材料にしていただければと思います。

※金曜のグループワークは人数によって内容を変更する場合がございます。

今動けるちから

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<認知行動療法>では「行動」の部分に焦点を当てて取り組んでいきました。
ストレス場面では、しんどくて思わずとってしまっている行動が
次の(そしてさらに大きな)ストレスを生み出してしまっている…ということが少なくありません。

本日はストレスだな~と思うエピソードを書きだしてみて
その中で何が自分にとって一番問題なのか・厄介なストレスとなっているのかを見つけ
それに対してどう行動していけると良いのか
一連のプロセスをワークしてみました。

どう動いていくか、には大切なポイントがいくつかあるのですが

実際にワークをしてみると
「今までどうして問題が解決できなかったか分かった気がする」というお声が
半分近く集まったのがとても印象的でした。

それぞれのステップにも「コツ」があるのですが、
それぞれのステップで

ああ!コレやらかしてる!
ああ!ここ、無視してたかも!
ああ!理想化しすぎてたかも!

「落とし穴ですよ~」とお伝えしたポイントに
聞いた後にワークとしても、まんまとハマっている自分に気づいて
初めて知識がリアルになった。体験することで「ああ、本当だ」と自覚できたご様子でした。

来週は
動ける自分になっていく「パワーワード」
動けない自分になっていく「NGワード」を整理していきましょう。

傷つきやすさから自分を守る

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニック リワークのご報告です。

本日の<自己洞察ワーク>では
HSP(Highly sensitive person) ココロのアンテナが鋭敏過ぎてつらい人
外からの刺激を必要以上に強く感じてしまってつらい
… そんな状態になっているカラクリを紐解いていきました。

「8つのOK」では、本当にいいの?とビックリされた方もいらっしゃったようです。
今までいかに自分に当たり前のように禁じて生きてきたのか …
振り返ることができた方も。

自分の傾向とココロの習慣って
本当に気付きにくいですよね。

それが繊細過ぎる、深追いしすぎる、シュミレーションしすぎる、共感しすぎる …
いろいろな「すぎる」にも振りまされるのですから、頭もココロも疲れ切ってしまいます。

客観的に自分の状態に気付く事によって
「OK」ができる扉が自然にほんのちょっとずつ開かれていくプロセスを
自分自身にゆっくり与えていきましょうね。

そのとき、何が?-ストレス経験の振り返り

こんにちは。
南浦和駅前 町田クリニックのリワーク報告です。

3月の月曜日は、復職や社会復帰へ向けて「リハビリのポイント」を考えています!
今日は、そのなかでも大事なポイントの一つ、自分の休職した経緯、体調を崩した経緯を振り返ってみました。

体調を崩した経緯やおかれている状況は人それぞれ。
当然、ストレスの原因になったことも、みな違います。
ストレス経験を振り返ることで、自分にとって何がストレッサーとして大きかったのかを知り、再発予防に役立てることができます。

実際には、ある一つの出来事だけが、ストレスを生んでいたわけではないのかもしれません。
仕事だけでなく、プライベートの状況、大きな出来事、日々の環境など、様々なストレスは足し算になって効いてきます。
すこし手間はかかりますが、全体を振り返ることで、新しい視点がもてるようになります。

辛い経験を思いだす作業なので、正直、とってもしんどいのです!
それでも、皆さん真剣です。無言でワークシートをどんどん埋めていきました。
そのときの自分がどんな風だったのか、くまなく書き出してみると思いがけない視点も生まれてきたようでした。

そうやってみると、結構、自分大変だったな、、、、とも思えましたね!

最後に、グループで振り返りをしたとき、皆さんの力がふと抜け、堰を切ったように言葉があふれていましたね。
大変だったし、疲れたけど、頑張った!やりきった!
そんな達成感や充実感が皆さんの表情に浮かんで見えました。

さて来月は、働くストレスの背景にあるかもしれない”ミスマッチ”を探っていきましょう。